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2010/08/05
【今日の官邸】菅総理(代表)記者ぶら下がり、仙谷官房長官会見




■菅直人総理(代表)記者ぶら下がり■
「建設的な議論で良かった」予算委員会を終えて

 菅直人総理(代表)は、5日夜官邸で記者の予算委員会での論戦についての質問に答えて、「もう少し経済などで一方的な議論になるかと思っていたが、全体的には建設的な議論ができて良かった」との感想を述べた。

 さらに、予算編成過程で野党の意見を聞くことがあるかの質問に、「これからの国会審議のなかで野党のいろんな意見が出てくると思うので参考にしたい」と答えた。

 また、日韓併合100年を記念しての総理談話に関して、「慎重に検討している」と答え、出すか出さないかも含めて検討しているとの従来からの見解を繰り返した。


■仙谷由人官房長官会見■
広島での原爆式典で「総理は核廃絶に向け、思いを込めたメッセージをつくる」

 仙谷由人官房長官は5日午前、首相官邸で会見を行い、明日6日に広島で行われる原爆式典について出席予定の菅直人総理(代表)がどのようなメッセージを打ち出すのかとの質問に、「総理が最終確認して、できれば今日中にあいさつ文を皆さんにお渡ししたいと思う」と答えるとともに、オバマ米国大統領の核廃絶イニチアシブがあることから、今年はルース米国大使はじめ英仏などの大使や外国の方々、さらには潘基文国連事務総長も出席するので、菅総理自身の意志として思い入れを込めた文章をつくりたいとの考えを持っていることを明らかにした。

 次に日韓併合100年にあたり、総理談話を15日に発表する方針を固めたことへの質問に仙谷長官は、「談話を発表するかどうかも含めて現在慎重に検討している」と答えた。

 続いて所在が分からない高齢者の方が増加していることに対する背景・原因についての質問には、高齢者の所在不明問題だけではなく、児童虐待などこれらのことが目立ってきた現状を指摘したうえで、その原因は、家族を含めた共同体、コミュニティ、絆というものがほころんでいるのではないかと分析した。

 また同日午後の会見で仙谷官房長官は、中央最低賃金審議会の小委員会が最低賃金の改定額(上げ幅の全国平均15円)を明らかにしたことにつき、「ぎりぎりの論議が行われた結果だ。経済が冷え込んでいる地域においても10円を上回ったのは画期的」と評価し、「全国平均で800円を目標にしている」として今後への期待を示した。
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