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2010/08/09
菅総理(代表)、長妻厚労大臣、被爆者団体から要望を聞く会に出席 長崎市




 菅直人総理(代表)は9日、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典参列後に被爆者団体から要望を聞く会に出席し、各団体を代表する長崎原爆遺族会の正林克記会長から要望書を受け取り、また、それぞれの団体代表者との意見交換を行った。

 菅総理(代表)は、「被爆者の皆さんがこれまで受けてきた多くのご苦労に対し、心から敬意を送るとともに、私たちも充分な対応をできなかったことにお詫びを申し上げ、長崎が、原爆投下最後の地となるよう求める皆さんの思いを私も改めて共有させていただいた」と述べ、核廃絶に向けてできるところから取り組んでいくと挨拶した。

 その後、長崎原爆遺族会の正林克記会長から核の廃絶、被爆者への援護対策の拡充などについての要望書を受け取った。

 意見交換で菅総理(代表)は、核抑止力も含めて核廃絶に取り組んでほしいとの意見に、「核の傘などが必要の無い世界にしなくてはいけない。核兵器がこの地球上から一切無くなる、抑止とかを考える必要が無くなる世界を目指していきたい」と答え、核廃絶に向けての考えに変わりは無いことを強調した。

 また、被爆者への対策については、長妻昭厚生労働大臣から、「被爆者認定について審査体制を強化して、在外被爆者の申請も含めて、迅速に対応するよう努力している。医療費助成も若干ではあるが増額している」など、現在の対応状況についての説明がなされた。
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