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2010/08/21
雇用対策問題の実態と現場の取組みの把握に京都市の就労者支援施設等を視察 菅総理




 菅直人総理(代表)は21日京都市を訪れ、雇用問題に対する現場の状況を把握するため、ハローワークと連携してワンストップで就労支援を行っている京都ジョブパークと京都外国語大学で新卒者の就労支援を行うキャリアサポートセンターを視察。現場での就労支援の取組みや現状の問題点などについて職員や学生の方々と積極的に意見交換を行った。

 はじめに菅総理(代表)は京都ジョブパークを訪れ、太田京都府副知事から同施設は平成11年4月に設立し、従来の職業情報を提供するだけではなく、職業知識をつけるため職業訓練の場を提供し、定職へのマッチングを行っていくことを京都府、労働者団体、経営者団体が地域全体で取り組んでいる施設であると事業概要の説明を受けた。

 そして実際に職員と就職相談を行っている様子や企業面接する際のマナー講義を受けている現場を視察した後、ジョブパークの活動を通じて定職に就いた方々などと座談会を行った。体験談を通じながら、現在の働く側、働き手を求める側の両面での就職状況の課題や問題点などについて意見交換を行った。

 次に菅総理(代表)は京都外国語大学を視察。新卒者への就労支援を行うキャリアサポートセンターを訪れ、同大学の新卒者たちの就職活動の苦労話や就職に対する制度改正の要望、雇用創出のための施策などについて闊達な意見交換が行われた。

 なかでも企業側と学生側との雇用に対するミスマッチ感を生み出す教育プログラムの是正を求める声や学業と就職活動の両立の困難さ、就職活動を行う際の物理的、経済的負担が学生に対して増加していることなどの実体験に基づく意見や国内企業の雇用が生み出せる経営方針の方向性を総理が強いリーダシップを持って示して欲しいなど多くの意見が寄せられた。菅総理(代表)はそれらに対して、「日本が成長する時代は中卒、高卒、大卒の方は『金の卵』と言われ嘱望されていた。今はいろんな人が勇気を持ってチャレンジしていくことにきちんとフォローする体制が必要で、新しい会社が興せるような仕組みを作っていきたい」と答え、現状の雇用問題における課題や問題点の是正に向けて、経済対策や雇用対策さらには成長戦略などを早急に検討して行く考えを明らかにした。

 なお、視察には福山哲郎官房副長官、山井和則厚生労働大臣政務官、寺田学首相補佐官も同行した。
 

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