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2010/08/27
【今日の官邸】仙谷官房長官会見


■仙谷由人官房長官会見■
政府・与党一体で円高・経済対策および来年度予算編成に取り組むことを内閣で確認

 仙谷由人官房長官は27日昼、首相官邸で会見を行い、同日午前に開かれた閣議後の閣僚懇談会で平成23年度概算要求の取りまとめにあたり、来年度予算は新成長戦略や財政戦略を確実に実現し、「元気な日本を復活させる」ための第一歩と位置付けられていることを再確認したと報告。さらに昨年の鳩山政権時の予算編成の施政方針で確認されている「コンクリートから人へ」「新しい公共」「未来への責任」「地域主権」「経済成長と財政規律の両立」という基本理念はいささかも変更はないとことも確認されたと述べた。

 そのうえで仙谷長官は、新成長戦略の目的および目標として新しい経済成長や国民生活の質の向上の実現を目指し、マニフェストの実現やデフレからの脱却、雇用拡大、人材育成、国民生活の安定、安全に重点を置いた予算の大胆な組み替えを図ることを可能とするため、ムダ遣いの根絶を徹底し、不要不急な事務事業の大胆な見直しが不可欠との考えを表すとともに、今回の予算は財政運営戦略に基づいて、歳出の大枠である71兆円の堅持、さらなる国債の発行額は44兆円を上回らないように全力をあげるといった財政健全化にも経済成長とともに一段と取り組む方向性を確認。加えて国民に開かれた予算編成を実現していくために引き続きムダを徹底排除する行政刷新大臣による事業仕分け第3弾を実施することで予算編成過程の透明化、「見える化」を図ることで一致確認していくことを説明した。

 さらに仙谷長官は概算要求は予算編成のスタートとなるもので、各閣僚に査定大臣として、「行政事業レビューの点検」「独立行政法人などへの交付金の削減」「庁費・委託費・施設費の削減」など、既存予算の見直しの徹底でメリハリのある概算要求となるように各省の要求を吟味するよう求めたこともあわせて報告した。

 それらを踏まえて仙谷長官は、予算編成は政治が確固たるリーダーシップを発揮することが何よりも重要であり、政府・与党一体となって取り組んでいく決意を表明した。

 ひき続き閣僚懇談会で仙谷長官は、現下の経済金融情勢に対応して経済対策を行う前提として意見交換を行った結果、早急に政府・民主党が一体となって円高・経済対策を打ち出していくことを一致確認した。なかでも金融政策については日銀との連携を強化することで確認されたことを報告した。
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