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2010/09/22
【今日の官邸】菅直人総理(代表)記者ぶらさがり、仙谷官房長官
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■菅直人総理(代表)記者ぶらさがり■
米大統領との会談「日米同盟の進化について一歩進んだ議論に踏み込んでいく」
菅直人総理(代表)は、22日午後、訪米を前にして記者団の質問に答え、「オバマ米大統領とは電話会談を含めれば3回目の会談になる。信頼関係をしっかり作っていくことが重要だ。日米同盟の進化について私の考えを申し上げ、一歩進んだ議論に踏み込んでいく」と抱負を語った。
また、国連のミレニアム開発目標サミットで演説する予定であることに関し、「世界の人々が不幸になるということを防ぐという目標・課題は、私の最少不幸社会をめざすという政治原理に沿ったもの」と期待を示した。
菅総理は訪米中、(1)国連ミレニアム開発目標サミットでの演説(2)国連安保理での演説(3)日米首脳会談(4)国連総会で演説などの日程を予定している。
■仙谷由人官房長官会見■
「戦略的互恵関係を進める認識の下、早急に日中ハイレベル協議を」中国漁船衝突事件で
仙谷由人官房長官は22日午前、首相官邸で会見を行い、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件について、中国の温家宝首相が船長の即時無条件解放を求めたとされることに関して日本政府の対応を問われ、「報道でそのような内容が報じられていることは承知しているが、どのような内容、ニュアンスで話したのかは確認できていない」と述べた。
さらに、「日本は日本として粛々と国内法でこの問題の手続きを進めなければいけないということも国家としては大事なこと」と述べる一方で、「大局的、戦略的な話を含めて、できれば早急にハイレベルの話し合いを行った方が良い」との考えを示した。
そのうえで、「日中関係はここ20数年、特に2006年からは政治・文化レベルともに東アジアの平和と安定ならびに経済発展を行う中核として非常に濃い関係にある。今後、戦略的互恵関係の中身をいかに豊かにしていくかが重要であるとの認識の下で今回の問題に対処していかなければならない」との考えを語った。
次に郵便不正事件で証拠記録を改ざんしたとして、大阪地検特捜部の前田恒彦主任検事が逮捕されたことへの所感を求められた仙谷長官は、「厳正に捜査が進んでいるものだと考えているが、検察の存立基盤に係る部分を含んでいる可能性がある。極めて厳しく正しく捜査をやって頂く」と厳しい口調で危機感を表した。
最後に同日菅直人総理(代表)が国連総会出席のため訪米することに何を期待するかとの問いに、「21世紀版の、特に地球温暖化対応を考えながら、どのような実態経済を作り直していくのか、これからの安全保障をどのように再定義、再構築し、戦略的にどう展開していくか、経済連携についても2国間のEPA(経済連携協定)、FTA(自由貿易協定)のみならずTPP(環太平洋戦略的経済パートナーシップ)の問題に日米がどう取り組んでいくか等の議論をやって頂きたい」と期待感を示した。
仙谷官房長官は同日午後の会見で、村木元厚生労働局長を取り調べた検事が逮捕されたことに関し、取り調べ可視化についての質問に答え、弁護人の立会のない取り調べで得られた調書は証拠能力がないとの判決がアメリカで出されたことを紹介したうえで、「弁護権をどう守るのか、憲法31条(何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない)の人身権の自由の規定をどう生かすのか、 犯罪を取り締まるとの国会主権、犯罪被害者の方からの見ての法の庇護、このバランスをどうとるのか」だと思うとしながらも、官房長官の立場からは「現時点ではと私が話をしないほうがいい」とした。
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