ニュース
ニュース
2010/09/22
2010年 Onedayインターンシップ開催


 9月22日、党青年局および学生部主催の「Oneday国会インターンシップ」が、およそ40名の学生が参加して開催された。

 開講式で挨拶に立った太田和美青年局長はまず、参加学生に対して「自己の成長はもちろん、社会全体の成長を望むような人になっていただきたい。高い公共性を持ち、日本の社会に役立っていただける人材を増やしていきたい」と話し、Onedayインターンシップをはじめとした議員インタンーンシップの目的を説明。そのうえで、メディアの伝聞にとらわれず、自らの目と耳で政治の現場を見ることが今後の役に立つとして、春休みに実施を予定している「オフィシャルインターンシップ」などへの参加を呼び掛けた。そして、今後も積極的に学生をはじめとした若い世代と一緒に、「これからの日本のために何ができるのか考えていきたい」と挨拶した。

続いて高邑勉青年局事務局長は、民主党、青年局、学生部の紹介をしながら、今回の経験を「自分から積極的に・能動的に行動し、皆さん自身のために活かしていただきたい。そしていずれは、社会のために活かしていけるよう、頑張っていただきたい」と挨拶した。

 午前の基調講演では、前内閣官房副長官の松井孝治参議院議員が「政治主導をどう実現するか」と題して講演を行った。松井議員はまず、民主党が考える政治主導を実現する3つの側面「政治主導」「官邸主導」「政府・与党一元化」について紹介。自民党政権当時、政策決定プロセスが不透明であったことや、官僚主導で政策立案されていたため、戦略的な資源配分が行われなかったことなどを比較対照しながら、民主党政権の理念や鳩山内閣で政治改革に取り組んだ実績を説明。その上で、今後の課題として、官邸機能の強化や政務三役と官僚の関係性のあり方、国家戦略局の役割、国会改革などの問題点を指摘。現在の改革はまだ「2〜3合目」であり、引き続き政治主導の実現に取り組んでいく必要があるとした。

 国会見学、議員会館での国会議員秘書との意見交換会を経て、午後の記念講演では藤井裕久元財務大臣が「民主党政権の役割と今後の課題」について講演を行った。藤井元大臣はまず、昨年9月の鳩山内閣発足以降、霞ヶ関改革や子ども手当てをはじめとする社会保障的政策など、総選挙で掲げたマニフェストを確実に実行してきたことを紹介。そのうえで、講演では経済財政政策や金融政策について詳しく解説。消費税の問題では民主党の考える租税政策の根幹が「公平・納得・透明」であり、消費税率引き上げには国民の納得が必要であること、そのためには徹底的な政治や行政の無駄の削減や国会議員定数の削減などとパッケージで考え、総選挙での信認が必要であることを強調した。また子ども手当てなどが「ばら撒きである」などと批判されることについて、経済成長には消費の拡大が不可欠であり、大規模な公共投資では消費につながらない。経済循環のためには消費者への直接給付は効果があるなどと説明した。最近の円高問題や外交・安全保障の問題、国会情勢などについても、藤井元大臣のこれまでの経験と知識に裏打ちされた、大所高所からの説明がなされた。

 最後のプログラムとして行われたグループワークでは、参加学生が「政党は若者にどうアプローチすべきか」について議論し、大西健介衆議院議員、福島伸享衆議院議員が各グループの発表内容について講評を行った。

 閉講式でふたたび挨拶に立った太田青年局長は「若い人たちが行動を起こすことによって、日本は変わることができる。本日の経験を基に自分の考えを持って行動してほしい」と話し、Onedayインターンシップを締めくくった。

○青年局One dayインターンシップ講演*「政治主導をどう実現するか」(松井孝
治参議院議員・前内閣官房副長官) 2010年9月22日
http://www.ustream.tv/recorded/9739913




○青年局One dayインターンシップ講演*「民主党政権の役割と今後の課題」(藤
井裕久衆議院議員・元財務大臣) 2010年9月22日
http://www.ustream.tv/recorded/9742936

 

記事を印刷する