ニュース
ニュース
2010/09/25
岡田幹事長、世界宗教者平和会議で挨拶 奈良県




 岡田克也幹事長は25日夕、奈良県東大寺で、世界宗教者平和会議「ARMS DOWN共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン終了式典」で挨拶し、各国が核兵器や軍事費にこぞって予算を使っている流れを変えなくてはならないと訴えた。

 岡田幹事長は挨拶の中で、核廃絶、軍事費削減に向けてた署名が日本で1000万人を超えたことに、尽力された方々に敬意を表するとともにお礼の言葉を送った。

 「今、使われている軍事費の100分の1でも母子の健康に予算を投じることができれば、大人になることなく死んでいく子どもの命を救うことができる。それもわずかな金額でできる」と指摘し、軍事費削減の必要を強く訴えた。

 また、外務大臣時代にタンザニアを訪問したときの話として、「日本企業が作ったマラリア蚊を防ぐ蚊帳をつくる工事を見た。これも高いものではない。国によってはマラリアで死ぬ子どもの数が半数に上る国もある」と、わずかな金額で高い効果を挙げる日本による国際貢献の例を示した。

 岡田幹事長は、母子を救うためには予算が必要だとし、「核兵器や様々な軍事費に、世界の国がこぞって予算を使っている。その流れを変えなくてはいけない」と力強く訴えた。

 また、地雷とクラスター爆弾禁止条約が結ばれたことをあげて、「まだ参加していない大国もあるが、世界は着実にこれらの兵器を無くす方向に進み始めた。核兵器の無い世界も必ず実現することができる」と、未来への希望を語った。

 そして岡田幹事長は、集った1000万人を超える署名は、日本人の10人に1人が署名したことになると話した上で、「今日を(キャンペーン)最後の日ではなくスタートとして、世界にこの動きを広げて、みんなで力を併せて平和で豊かな世界を創っていこう。共に核の無い世界を目指そう」と話し、挨拶を終えた。
記事を印刷する