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2010/10/17
改革を進める民主党に一段と新しい力を与えてほしい 馬淵大臣、江別市内で街頭演説




 馬淵澄夫国土交通大臣は17日午前、江別市内で街頭演説を行い、政権交代後の4年間という任期を全うしながら改革を進める民主党に一段と力を与えてほしいと、集まった約300人の聴衆に訴えた。

 街頭演説冒頭では荒井聡前国家戦略担当大臣もマイクを握り、「古い政治に戻してはいけない」と訴え、新しい政治に踏み出し、まだまだ困難を伴っているが「この道をしっかり進めていく」民主党に、さらなる支援をお願いしたいと求めた。

 「歴史的な政権交代から一年1カ月が過ぎた」と切り出した馬淵大臣は、国民の代表である政治家が動かすことなく、一部の業界団体や官僚主導で動いてしまっていた、この国のこれまでの政治の流れを変えなければという思いの結集によって政権交代が実現し、民主党政権による政治主導は始まったと述べた。

 鳩山由紀夫前総理のもと政治主導を掲げて取り組んだその第一は、予算の見直しだったと大臣は振り返り、麻生政権下で決められた5兆円の補正予算を徹底的に見直し、天下りのために積み上げられていた基金をストップすることで1兆円の財源を確保したことを明らかにし、政権交代の成果だとした。

 また、現幹事長代理で当時は行政刷新担当大臣をつとめた枝野幸男衆院議員や蓮舫行政刷新担当大臣らによって事業仕分けが始まったことにもふれ、「国民の皆さんは初めて予算を使う人たちを見たと思う」と述べ、多くの方々にわかる形での検討がなされたことの意味は大きいと指摘。これも民主党政権ならではのことで「私たちの仲間は舌鋒鋭く切り込んだ」と語った。

 さらに馬淵大臣は、子どもの育ちを社会全体で支えようという理念のもとに実現させた子ども手当て、親の収入に左右されずに学ぶ機会を得てほしいとの思いで実施に至った高校の実質無償化を列挙。「高速道路の無料化も全国の高速道路の2割で実行となった」とも語った。

 同時に、政治とカネの問題などで国民の皆さんに不信と不安を不満を与えてしまったことには真摯に反省の弁を述べたうえで馬淵大臣は、「クリーンな政治を取り戻す」との思いで菅直人総理を選出し、さらに菅改造内閣がスタートしたと改めて説明。「私も国土交通副大臣として1年間仕事をし、このたび国土交通大臣を拝命した」として、「政権交代後の4年間、任期を全うする私たち民主党だ」とも訴え、任期を全うしながら改革を断行していくことを改めて誓った。

 一方で、自らは6人の子どもをもち、自分と妻、それぞれの両親という12人家族で暮らしてきたことを紹介。「国益とは家族とのくらしを守ること。『国民のみなさんの暮らしが第一。』という思いだ」と力強く聴衆に呼びかけ、そうした視点で改革を進める民主党へさらなる力、新しい力を与えてほしいと求めた。
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