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2010/10/18
【参院決算委】ムダ遣い根絶への方法など質す 松野議員
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菅直人総理以下、全閣僚が出席しての参議院決算委員会で平成20年決算の審議が18日行われ、トップバッターとして松野信夫議員が質問に立った。
松野議員は、税金のムダ遣いをなくすとの観点で質問したいとして、予算節約の奨励・懸賞制度の導入、事業仕分けの徹底によるムダ削減と剰余金の活用、需要予測推計の適正化、データの公開を提案した。
まず、松野議員は、総理にムダをなくすことへの決意を質した。菅直人総理は、ムダ遣い根絶は国民との約束であり、事業仕分け、事業レビュー、予算執行監視チームの発足、川辺川ダムの建設中止への動きなど挙げ、「引き続きムダをなくすように取り組んでいく」と答えた。
次に、予算を節約すれば、表彰されたり、次の年度でプラス査定されるなど、節約へのインセンティブが働くようにすべきではないか、何らかの仕組みを検討すべきではないかと提案した。野田佳彦財務大臣は、コスト削減した場合は評価すべきとしたうえで、ムダ削減に不断の努力を続けると答えた。
さらに、事業仕分け第3弾に大いに期待するとしたうえで、松野議員は、公益法人の剰余金を国に返納させる法整備が必要ではないかと質した。蓮舫行政刷新担当大臣は、公益法人は財産権が保障されており、強制的な返納は困難であるので、所管省庁による指導・監督の徹底によって資産などを有効に活用し、精査で対応したいと答えた。
次に、在外公館の大量のワイン保管、不動産の放置などの問題を取り上げ、是正を求めた。前原誠司外務大臣は、大使に責任をもって在庫を管理させるなど、適正な管理に努めていると答えた。さらに、伴野豊副大臣は、岡田外務大臣の時に、ワインの保管量は消費量の3倍以内に徹底させたこと、不動産についても早期に処理できるようにしたいと答えた。
松野議員は、空港建設にあたっての需要予測に関して、69の空港のうち、予測を上回ったのはわずかに8であることを指摘し、正確な予測をすべきであり、データを開示すべきだと主張した。馬淵澄夫国土交通大臣は、 従来、鉄道、道路、空路と需要予測がバラバラのモデルで計算されていたこと、計算モデルそのものに問題があるとして、政府として統一のモ デルをつくること、来年8月の概算要求までに再検証、不断の国民の監視のもとで作業を進めると答えた。
さらに、ダム建設の際のデータについても公開し、国民が議論できるようにすべきだとした。馬淵大臣は、特定の地域を公開することで不法投棄や買い占めが起きないように配慮しながら、ピーク時の流水量などの計算方法を理解できるようなものにしながら、公開していきたいと答えた。
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