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2010/10/19
【今日の官邸】菅総理(代表)ぶらさがり、仙谷官房長官会見




■菅直人総理(代表)記者ぶらさがり■

 菅直人総理(代表)は19日夜、首相官邸で記者団の質問に応じた。

 政府が今日の月例経済報告で、景気判断を足踏み状態に下方修正したことに関連し、景気の足踏み状態からどのように脱却するのかという記者の質問に対し、菅総理は「今、第1段、第2段、第3段という経済対策を切れ目なく行っている。特に雇用と内需をつなげる政策はかなり盛り込まれており、それを実施していくなかで、この足踏み状態から成長に向かうことができる」と述べた。

 また、中国が来年のレアアース輸出枠を削減するという情報があることへの対応を問われ、「この間、資源を持つ国の首脳に共同開発などについて、私から積極的に話しかけている。こういうことが実を結ぶのには若干時間はかかるが、一方ではレアアースについて言えば再利用とか、レアアースを使わなくてもいい技術開発などを進める。当面は備蓄も考えなければいけないかもしれない。いずれにしてもしっかりと対応する」旨答えた。


■仙谷由人官房長官会見■
胡主席の後継者とされる習氏に「良いコミュニケーションが取れるような関係を模索」

 仙谷由人官房長官は19日午前、首相官邸で会見を行い、同日閣議前に開催された安全保障会議で、防衛計画大綱の見直しに関連した我が国の安全保障の施政方針についての議論を行ったことも報告。防衛計画大綱の見直しについては、年内に結論を得るべく引き続き安全保障会議を開催し、政府としてしっかりとした議論を行っていくこととなった。

 次に中国の習近平副国家主席が中央軍事委員会副主席に選出されることが決まったことで、胡錦濤国家主席の後継者となることが事実上、確実視されていることへの感想を求められ、「かつて胡錦濤国家主席が同様のポストに就任した経緯から、将来、2年先の報道が随分なされているようだが、これからの中国の指導体制がどうなっていくのかは我々も良く見ていかなければいけない」と冷静に述べるとともに、「昨年日本にも(日本側の招待で)来られた方なので、良いコミュニケーションが取れるような関係を模索したいと考えている」と答えた。

 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事故の際のビデオ映像について政府が国会に提出する方針を決めたことに関して、提出までの経緯及び提出の時期について質問を受けた仙谷長官は、提出についてどのような形で提出するのか否かを国会法104条と刑事訴訟法47条の関係について考えて、内閣として調整しなければいけないということだとの見解を示した。

 同日午後の会見で仙谷官房長官は、午後3時半からの月例経済報告関係閣僚会議で、10月の月例報告を了承したことを報告した。月例報告の内容は、「景気は足踏み状態にある。雇用は依然として厳しい状況にある」というもので、景気判断としては後退した表現となっている。
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