ニュース
ニュース
2010/10/27
事業仕分け第3弾始まる


 都内にて27日午前、行政刷新会議(議長:菅直人内閣総理大臣・民主党代表)による国の特別会計(特会)を対象にした事業仕分け第3弾の前半日程が始まった。

 事業仕分けに先立って行われた開会式にて、蓮舫行政刷新担当大臣は、朝早くから傍聴に参加してくれた一般の方々に謝意を示したうえで、「全ての力をもって、この特別会計、制度そのものに切り込んでいきたい。まずは情報をフルオープンにする。特会の中で何が行われ、無駄、税金の浪費はないのか。政官業の癒着そのものがこの特別会計制度の裏にあったかもしれない。その部分についても議論いただき、国民のための、国民に取り戻すための議論をしていただきたい」と挨拶した。

 また、枝野幸男衆議院議員・ワーキンググループA座長が「第3弾ということで、事業仕分けに対する注目も一定の安定感を持って見ていただいている。本質的な特別会計仕分けの意義づけと、国民のみなさまからみれば事業仕分けは、国民のみなさんの持っている素朴な思いや素朴な疑問というものを、この仕分けという場を通じ、整理し、わかりやすく問い質し突っ込んでもらえるというのが、国民のみなさんから一定のご理解をいただいている一つの大きな要素だ。その素朴な思いにうまくマッチし、成果につなげていきたい」と呼びかけた。

 長妻昭衆議院議員・ワーキンググループB座長も「政権交代後の最大の仕事は、政府の信頼を更に更に回復することだ。公開の場で、役所から説明を聞き、民間の方、国会議員が、素朴な質問をぶつける。それにきちっと答えられなければ、その事業は廃止になりかねないという緊張感。限られた事業ではあるが、この緊張感が霞が関に大きな緊張感をもたらしている」としたうえで、「(この会議の目的は)税金の使い方を国民のみなさんにきちっと見えやすく、ご理解いただけるような形で使う、この一点に尽きる。政治の信頼を回復するために、大きな役割を果たしていこう」と呼びかけた。

 事業仕分け第3弾の前半は、30日までの4日間行われる。取り扱われる詳細は以下の通り。また、事業仕分けのインターネット中継は、以下の内閣府行政刷新会議の
ウェブサイトを参照。

*中継URL 行政刷新会議(事業仕分け第3弾)*
http://www.shiwake.go.jp/

○事業仕分け開会式での蓮舫大臣の挨拶


◎仕分け対象の18特別会計と主な事業
○1日目(27日) 
・貿易再保険特会
・労働保険特会
 ―ジョブカード制度普及促進事業など
・漁船再保険及び漁業共済保険特会
 ―農業共済再保険特会
 ―食料安定供給特会
 ―農地保有合理化促進など

○2日目(28日)
・年金特会
 ―日本年金機構運営費交付金など
・国債整理基金特会
・社会資本整備事業特会
 ―スーパー堤防、治水、道路整備など

○3日目(29日)
・エネルギー対策特会
 ―住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金など
・特許特会
 ―特許電子図書館など
・交付税及び譲与税配付金特会
・森林保険特会
・登記特会
 ―登記情報提供システムの維持管理

○4日目(30日)
・地震再保険特会
・外国為替資金特会
・財政投融資特会
・国有林野事業特会
・自動車安全特会
 ―自動車検査独立行政法人など
 

記事を印刷する