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2010/10/29
【今日の官邸】仙谷官房長官会見


■仙谷由人官房長官会見■
日中首脳会談では戦略的互恵関係の充実のために両政府の冷静な対応が必要
 仙谷由人官房長官は29日午前、首相官邸で会見を行い、記者団から同日夕にPKOのあり方を考える懇談会の初会合が開かれることに関して質問を受け、「この間の国際情勢の現場を見ると、我が方は国連改革を主張していることと、国連の実態ならびに国連を中心に社会経済政策を含めて安全保障に深くつながり、PKOの任務がますます多岐、重層的になってきつつある」と現状を分析。そのうえで、「これから日本がPKOという重要な役割をどう展開していくのか、もう少し世界的な貢献ができるための国内態勢をとらなければならない。PKOについて日本が再構築を図っていくことが必要である」と設置の趣旨を説明した。PKOの5原則(紛争当事者間の停戦の合意、日本の参加に対する紛争当事者と受入国の合意など)については、議論をしていくことになるとの見通しを語った。

 次に、調整されているベトナム・ハノイでの菅直人総理(代表)と温家宝首相との日中首脳会談については、「日中首脳会談が開かれるなら、これからの21世紀のアジアに安定的な市場をどうやって作っていくか、戦略的互恵関係が充実、豊富化していければそのことに資する」とし、そのためには両国の政府が全ての問題に冷静に対応していくことが必要との認識を示した。
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