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2000/06/26
<衆院選>民主党127議席に大きく躍進
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第42回衆議院議員選挙の投・開票が25日におこなわれ、「国民1人ひとりの良識が見事に示された結果」(鳩山代表)、民主党は公示前の95議席から127議席へと、議席を大きく伸ばした(小選挙区80・比例47)。推薦候補者も17人のうち5人が小選挙区での当選を決めた。
民主党は投票率が65%をこえることをめざしたが、実際には戦後2番目に低い62.49%にとどまった。しかし、そんななかで、東海・近畿ブロックではそれぞれ7小選挙区、東京・南関東ブロックでは6小選挙区で勝利を収めるなど、都市部での健闘が光った。
これに対し、自公保与党3党はそろって議席を大きく後退させ、与党全体で60議席以上減らして公示前勢力の325を大幅に割り込んだ。自民党単独では過半数に届かなかった。
この結果を受け、鳩山代表は「二大政党政治の定着に向けて大きな一歩が切り開かれた」、菅政調会長も「2年前の参院選に続き、基礎固めができた。2歩目の前進だ」と胸を張った。また、自民党を過半数割れに追い込めなかったことについては、「行く先々で国民のみなさんの不安を実感したが、それが結果に表れていないのが残念。率直に反省しなければならない」(羽田幹事長)と受け止めた。
鳩山代表は25日深夜の会見で、「民主党に対する期待感を国民のみなさんが示してくださった」と述べるいっぽう、「21世紀を目前にした最後の総選挙で、自公保政権に対して多くの国民がこのままではいけないという意思表示をしたのではないか」と分析。さらに、選挙結果の大勢が判明した26日未明の会見で、「与党や他の政党が責任政党として果たしていないこと――経済や社会、財政的な改革の道筋を具体的に示したのが民主党ではなかったか。公共事業を10年間で3割削減する、国と地方のあり方、課税最低限の引き下げなど、民主党だけが国民の良識を信じ、正しいことを訴えた。組織による大きな圧力の戦いのなかで、前回は惜敗で当選した候補者が今回は小選挙区で勝ち上がるなど、民主党はよく戦った」と、笑顔で民主党の戦いを評価。
返す刀で、与党3党が議席を大幅に減らしたことについて「国民は政策合意なき数合わせ政権にうさんくささを感じている。民主党はこれからも単なる数合わせはしない」と改めて強調。そのうえで、「自公保の惨敗のなかで、国民にさらに良識を示し、森総理の続投を国民が期待しているのかどうかを含め国民と議論し、早期の解散を求めていきたい」との考えを明らかにした。
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