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2010/11/28
「茨城の政治を変えていこう」 筑西市内の街頭演説会で枝野幹事長代理が呼びかけ




 枝野幸男幹事長代理は28日午後、筑西市内で開催された「しだらえみこ決起の集い」、「仁平正巳街頭演説会」に参加。地域主権の時代においては地域の事情を踏まえた予算づくり、政策実現が重要だと説き、「茨城の政治を変えていこう」と呼びかけた。

 しだら茨城県議会議員選挙予定候補者は、医療の現場に携わる歯科医師として、子育て中の母親として「地域の保健医療を守る」と力説。社会保障の充実に向けて意気込みを語った。

 仁平茨城県議会議員選挙予定候補者は、県政改革の必要性を強く訴え、(1)約1.8兆円の県の借金削減に向けた茨城県版事業仕分けの実施や税金の無駄遣いへのメス、(2)県議会の議員定数の削減、(3)地域医療の再生・充実、(4)つくば市との人的交流環境の整備、(5)雇用の確保や商工業の再生、強い農業の確立など足腰の強い地域社会づくり――の5つの視点で県民のための県政に取り組むと決意を表明。「筑西から県政を変える」と訴え、理解を求めた。

 枝野幹事長代理は、「県政に新しい風を」との思いで駆けつけたと挨拶。向かい風の中の選挙であることを詫びたうえで、「政権交代によってこの国の政治は間違いなく前に進んでいる」と述べ、自身がこれまで三度に渡り先頭に立って行ってきた事業仕分けに言及。「事業仕分けにより税金の使われ方、無駄遣いの実態、からくり、特別会計・独立行政法人の実態等が明らかになった。政権が変わっていなければ今でも国民に知らされないまま、無駄遣いが続いていた。事業仕分けによって約1兆円以上、今後法律を変えることでさらに約1兆円の無駄遣いを削減できる。この国の税金の使い方が画期的に変わった」とその意義を説いた。

 そのうえで、政権交代の成果としての地域主権について、国が一律に物事を決めていた高度成長期とは異なり現在の少子高齢社会においては、地域のことは地域で決める地域主権の時代であると指摘。来年度予算では個別の補助金を廃止し一括交付金として約1兆円程度を充てられるよう作業していると説明し、「だからこそ地域の政治が大事。新しい時代を見つめた新しい政治を茨城から作っていかなければならない」と続け、そのひとつが無駄遣いの根絶であり、そこで生まれた財源により暮らしと結びついた医療・介護の充実、子育て支援、地域の活性化、中小企業支援など地域の事情を踏まえた予算づくりが重要だと強調。国の方でも長年に渡って毎年2200億円が抑制されてきた社会保障費を民主党政権になってプラスに転じさせたと述べ、「古い政治に縛られた税金の遣い方をする県議会ではなく、茨城の暮らしの明日のため、茨城の政治を変えていこう。時代の末来を見つめ、暮らしを楽にする新しい政治の実現を」と訴えた。

 なお、街頭演説会には福島伸亨衆院議員(茨城1区総支部長)も参加。自身が参加した事業仕分けを一例に挙げ政権交代の意義を説き、県政においても長年自民党が多数を占めてきた県議会の改革が必要だと主張、民主党へのさらなる支援を訴えた。
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