岡田克也幹事長は27日午後、党本部で定例会見し、今年最後の会見だとしたうえで、「政権がスタートして、第2次の菅政権の幹事長になり、今日までの協力に心から感謝したい」とまず謝意を表明した。
そのうえで同日、菅直人総理(代表)出席のもとで開かれた役員会について、「主要なテーマはもちろん小沢元代表の国会における説明の件である」と語り、菅総理(代表)から小沢元代表との約90分にわたる首相官邸での会談について説明があり、岡田幹事長からは2日前に行われた連合と民主党との意見交換の概略の説明があったと明かした。そのうえで、今後の対応について約1時間強、意見交換されたとした。
役員会で確認した内容として岡田幹事長は、(1)国会における小沢一郎元代表の説明が十分でないという国民のなかでの意見を受けて、政倫審の場への小沢元代表自身の判断での出席を求める、(2)それが実現しない場合は党として政倫審で議決して、出席してもらう必要がある――との2点を列挙。「この二つのことを何度か役員会で確認していた。そのうえで私が一任を受けて小沢さんとお会いし、私のレベルで決着がつかなかったので総理にも会談をお願いした」と改めて説明した。
岡田幹事長はまた、「政倫審で説明をしていただくことが基本であることは変わらない。しかしいつまでも期限無く、話が前に進んでいないという状況は決して望ましくない」との認識のもと、「期限を明確にさせていただきたいということで、次期通常国会開会までに政倫審において、自らご決断していただければいいが、そうでないときは議決するということについての確認を役員会の場でさせていただきたいと申し上げた」とも説明。結論として、輿石東参議院議員会長から「それでいいのではないかという話で役員会としてそのことが決定された」と岡田幹事長は語った。
岡田幹事長は同時に、民主党政権15カ月の成果を発表(下記ダウンロード参照)。「15カ月間、民主党がいったい何をしてきたのかということが必ずしも明確になっていない、国民に届いていないので、そういったことについて何度も繰り返しご説明させていただきたい」と表明。政治主導、経済、財政、医療、介護、雇用、そして税金のムダ遣い、外交・安全保障、その他ということで、これだけのことが15カ月間に決定され、実現していたということは政権交代がなければありえなかったこと」だと述べ、「われわれの努力が充分でなかったという反省も踏まえつつ、(国民の皆さんに)しっかりとアピールしていかなければと思って資料をまとめた」と述べた。
○岡田幹事長定例記者会見(ノーカット完全版)
|