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2011/04/12
『がんばっぺ!いわき』オール日本キャラバンを激励 枝野官房長官




 枝野幸男官房長官は12日午前、新橋駅SL広場で開催されている「『がんばっぺ!いわき』オール日本キャラバン」の会場を訪問。「まちには安全なものしか出ていない」と安全性を強調、いわきの皆さんを応援しようと呼びかけた。

 同キャラバンは、東電福島第1原発事故により福島県産農産物が一部出荷・摂取の自粛要請が出されていることに対し、いわき産農産物の安全性をPRするもの。いわき産の農産物は食品衛生法上の暫定規制値を下回っているものの、風評被害により出荷拒否されたり価格が低下。農林漁業者の経営意欲が減退し、いわき市の農林水産業が困難にな状況に追い込まれている。いわきの農産物を応援、風評被害を払しょくするため、いわき市が東京・港区と新橋駅前ビル内の商店連合会の全面的な協力を得て開催に至った。会場ではいちご、トマト、きゅうり、ネギ、しいたけなどが販売された。

 枝野官房長官は、南海キャンディーズのしずちゃんとともに会場に現れ、いちご、トマトを試食。「甘くておいしい」と顔をほころばせ、「まちに出ているものは安全だから」と聴衆にアピール、試食後にはしいたけ、お米などを購入した。

 「いわきの皆さんにはいろいろご苦労をおかけし大変申し訳なく思っている」と切り出した枝野官房長官は、試食したいちご、トマトなど本当に美味しいものを作っていただいているとして、「ご苦労されているいわきの皆さんを応援していただくうえでも、精根込めて作ったものを食べ、消費していただくことで応援していただきたい。そうした輪が広がるよう、政府としてしっかり応援していく」と表明。最後に聴衆とともに「がんばっぺ!いわき」コールを斉唱して挨拶を締めくくった。

 この後、枝野官房長官は、記者団の質問に対し、「精根込めてつくられた農作物で、大変美味しかった。流通している農産物は安全に万全を期したものであるにも係わらず、風評等で売れない、あるいは売れても値段が下がっているというのは大変残念。こうした風評被害を食い止めるため、政府としてもさらに努力をしていかなければならないと改めて決意した」とコメント。具体的には、「安全性の観点から厳しい規制をかけているが、その分、流通しているものは安全だということ。さらに、全国の皆さんから募金、ボランティアというかたちで支援していただいているが、こうした地域の農作物をはじめ様々な商品を消費、召し上がっていただくことが大きな応援になるということを広く知ってもらえれば、積極的に応援していただくことになる。これを政府として広報していくことがまずは何よりも重要」と指摘した。

 福島第1原発事故が国際評価尺度で最悪の「レベル7」に引き上げられたことについては、この間蓄積されてきたデータに基づき、原子力安全・保安院、原子力安全委員会等で話をした結果だと説明。「大変大きな事故であることが改めて裏づけられた。ご心配をおかけしている周辺住民、国民の皆さん、国際社会に対してもこうした事故に至ってしまったことを申し訳なく思う」と述べた。同時に「チェルノブイリ原発事故と違い、直接的な健康被害を出さないままここまできた。事故自体は大きいけれど、それに伴う被害を出さないことを最優先に取り組んでいきたい。また、風評被害を含め、事故による影響には万全を期し、最小限に食い止めたい」とした。 
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PDF 「がんばっぺ!いわき」オール日本キャラバンのチラシ
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