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2011/05/20
岡田幹事長ら、新浦安駅前で街頭演説
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岡田克也幹事長は20日夕、千葉県議会議員選挙の再選挙が行われている浦安市の新浦安駅前広場で街頭演説を行った。同市内でも約8千戸が被害を受けた液状化による住宅の沈下に対する復旧支援策をはじめ、3月11日の大震災以来の民主党政権の復旧・復興への取り組みを振り返り、「国民の視点に立って懸命に頑張っていることをぜひご理解いただきたい」と訴えた。演説会には地元の村越祐民(千葉5区選出)、浦安市と同様に選挙区内で液状化による大きな被害が生じた谷田川元(千葉10区選出)、初鹿明博(東京16区)各衆院議員もかけつけ、それぞれ熱弁をふるった。
岡田幹事長の演説の要旨は以下の通り。
皆さん、こんにちは。たくさんの皆様ありがとうございます。民主党幹事長、岡田克也です。どこかの党の党首みたいにあまりアジりませんけれども、しっかり聞いていただきたいと思います。
まずあの3月11日、浦安市民の多くの皆様が被災されたことに対して心からお見舞い申し上げます。先ほど村越さんも言われたように、液状化によって家屋そのものが全体に沈んでしまった場合は、従来の被災者生活再建支援法――建物が半壊したり全壊したときに初めて300万円というお金が出る。しかしそのまま傾かずに沈んだ場合には対象にならない。これが従来の考え方でした。しかし言うまでもなく、全体が沈下した家をもう1回上に上げて、そこで生活できるようにするためには、全壊・半壊、従来の傾いたり壊れたりした、それと同じ、あるいはそれ以上の経費がかかる。だから「被災者生活再建支援法にいう半壊・全壊の定義を広げて、こういった液状化も対象にすべきである」。こうわれわれは主張し、そしてその主張が通ったわけであります。(拍手)
この浦安で8千軒の液状化の被害を受けた家屋があると承知しておりますが、その多くの皆様がしっかりとその対象になるように、われわれ民主党、村越さん、力を合わせてしっかりと対応してまいりたいと思います。
さて、3月11日からもう2カ月たちました。この間、菅総理はじめ、民主党政権、この戦後最大の、あるいは日本の歴史始まって以来有数の危機に対して懸命に取り組んでまいりました。なかなかわれわれが、あるいは菅総理が、あるいは野田さんはじめ閣僚が必死でやっていることが、なかなか伝わっていない。そのことに対して大変残念だし申し訳なく思っています。
例えば、あの震災の直後に自衛隊の皆さん、10万人の自衛隊の皆さんに被災地に入ってもらいました。いままででは考えられない、想像を超えた10万人という数でした。そして今でも引き続き彼らは必死になって活動してくれています。先般私は福島第1原発から5キロほどのところまで行ってまいりました。そこでは自衛官、警察官、そして消防、多くの皆さんが防護服に身を固め、そして行方不明になった方々の捜索活動をあの(防護服の)暑い中で必死でやっていただいています。あるいは3月11日直後に全国からお医者さんや看護師さんや、歯科医師の皆さんが特に被災3県に入っていただいて、岩手や宮城や福島で治療や看護に当たられました。
いろいろなことが今行われている。もちろんそれは政府がお願いしたものもあるし、独自の判断でやっていただいたものがありますが、それだけ多くのことが現に動いているということをぜひ皆さんに理解していただきたいと思います。
もちろん、われわれはまだまだ十分であると思っていません。被災地の皆さん、避難所に避難した皆さんのお話、言葉を交わせば、本当に申し訳ないと思うし、2カ月間もあの厳しいプライバシーのない環境の中で生活している方々に、一刻も早く仮設を建てて、そして移っていただかなくてはならない。そういう思いでいっぱいです。しっかりと力を合わせて頑張っていきたいと思います。
連休中には補正予算が通りました。「阪神・淡路と比べて10日遅い」そういうご批判もありました。しっかりと受け止めさせていただきたい。しかし、阪神・淡路では1兆円。今回は4兆円を超える大きな補正予算。仮設住宅の建設や、あるいは被災した皆さんの生活の支援、あるいは漁港や道路の復旧や様々なことについて、4兆円という皆さんの税金を投入させていただいて、その対策を講じました。昨日からは新しい復興を目指しての基本法、そしてそのために閣僚を増やすための内閣法の改正を国会に提案して、これから議論をしていただきます。いろいろなことが前を向いて進んでいるということを、ぜひ皆さんに繰り返したいと思います。足らざるところは多いけれども、一人ひとりは懸命に今頑張っていることをぜひ皆さん、ご理解していただきたいと思いますがいかがでしょうか。(拍手)
こういう中で、例えば「菅総理やめろ」とか、いろいろな声も聞こえてまいります。私はこういう国家の危機のときに、やはり各党は力を合わせて国民の立場に立ってそれを乗り越えていかなければいけないと思いますが、皆さんいかがですか。(拍手)
私も幹事長として、野党の幹部の皆さんのところに足を運ぶこと10回、20回、30回。できるだけ多くの各党に賛成してもらって、この大きな震災に対する対応をしていきたいと考えております。民主党、いろいろ足らざるところはあると思いますが、しかしわれわれがまさしく国民の視点に立って懸命に頑張っていることをぜひご理解いただきたい。一緒になってこの浦安の復興を遂げていこうではありませんか。どうか皆さんよろしくお願い申し上げます。しっかり頑張ってまいります。ありがとうございました。(拍手)
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