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2000/07/21
岡崎トミ子、福山哲郎両参院議員が沖縄を訪問=内外のNGOと意見交換




民主党サミット対策本部では、NGOの役割やNGOとの連携のあり方について情報を得るため、岡崎トミ子、福山哲郎両参院議員を視察団として沖縄県に派遣。21日から22日にかけて内外のNGOと意見交換を行った。

今回のサミットで初めて設置されたNGOセンターに到着した視察団は、国境無き医師団やグリーンピース、ジュビリー2000といった国際NGOから、感染症対策や森林の違法伐採、累積債務問題など途上国を中心とした緊急の課題について話を聞いた。また沖縄環境ネットワークからは、基地が引き起こす環境問題や、見返りに実施される公共事業による自然破壊など沖縄独自の問題について、ブリーフィングを受けた。

続いて一行はサミット・シビルソサエティ(NGO)担当の高須大使による対NGOブリーフィングに出席した。しかし説明の内容が部分的、断片的であり、福山議員は「これだけでは何が議論されているか分からない。NGOがプレスセンターに入れない以上、政府はもっと丁寧な説明をするべき」として、対応の不十分さを指摘した。

またNGOセンターについて両議員は、「サミットで初めてNGOの活動拠点を設置した政府の姿勢は率直に評価したい。コンピュータなどの設備もまずまず」と一定の評価を下した。しかしセンターの場所がサミット会場はもちろん、プレスセンターからも離れていて情報が全く入ってこないといった不満の声も聞かれ、一部のNGOからは「NGOを一箇所に囲い込むための戦術ではないか」といった不信感も示されたことなどから、NGOの位置付けなど今後の課題も大きいと判断した。

党NPO委員長でもある岡崎議員は、視察を終え、「福祉、環境、人権など21世紀の国際的な諸課題の解決に向けて、NGOの果たす役割が極めて大きいことを改めて実感した。今後NPO委員会としても、党のNGO・NPO政策やNGO・NPOとの連携の在り方について議論と実践を重ね、実効性あるパートナーシップを構築して行きたい」と抱負を語った。

【写真上】国境無き医師団のメンバーとの意見交換。右はフランスから来たベルナール医師。
【写真下】沖縄環境ネットワーク事務局の砂川さんから沖縄の環境問題について意見を聞く岡崎、福山両議員。
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