2000/07/31
<衆院代表質問>「久世氏問題は自民党的体質の象徴」鳩山代表
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衆議院本会議で31日、森首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が行われた。民主党からは鳩山由紀夫代表と、先の総選挙で初当選したばかりの水島広子衆院議員のふたりが質問にたった。
鳩山代表はまず、久世前金融再生委員長の利益供与問題と辞任について、「世間の感覚とはずれた自民党的体質が象徴的ににじみ出た一幕」と断じ、久世氏を閣僚に登用した森首相の政治責任を追及した。
また、九州・沖縄サミットについては、「内容のなさで歴史に残るもの。815億円もの費用をかけ、海外のマスコミからは『宴会サミット』と揶揄されたうえに、議長は官僚の作った作文を読み、雑談に熱中した」と指摘し、首相の見解をただした。
さらに、中尾元建設相の逮捕問題では、「公共事業を食い物にする政府・与党一体の利権構造を背景とした今回の事件は、職務権限があいまいなために現行法では罪に問われない可能性のある与党政治家による構造汚職の氷山の一角にすぎない」と、真相究明とあっせん利得収賄罪の今国会中の制定を求めた。
これに対し、森首相は久世氏を任命したことについては「適材適所の観点で任命した」と強調。その上で、「結果として辞任せざるを得ないような大臣を任命したことは誠に残念で遺憾だ。深く反省し、国民におわびしたい」と、鳩山代表への答弁中だけでも3度同じ言葉を読み上げた。あっせん利得収賄罪については、「各会派の議論の結果を踏まえて適切に対処したい」と紋切り型の答弁にとどまった。
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