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2002/05/31
「野党も田中氏に甘い」とする読売新聞社説に熊谷国対委員長が反論
 読売新聞が31日朝刊に掲載した「与野党はなぜ田中氏に甘いのか」と題する社説について、民主党の熊谷弘国会対策委員長は同日朝の記者会見で「事実に反する」と厳しく批判した。

 社説は、田中氏の秘書給与疑惑問題に対する自民党の及び腰の姿勢を指摘した後、「野党も同様だ。これまで野党は、与党議員の疑惑について、必ずと言ってよいほど、証人喚問や参考人招致を要求し、厳しい追及の矛先を向けてきた。しかし、田中氏に対しては、そうした行動をとらず、意識的に触れることを避けてきた」などとしている。

 これに対して熊谷国対委員長は、「冗談じゃない。われわれは野党の議員に対しても、身内に対しても厳しく言ってきた」「田中氏の問題については、説明責任はある、しかし、所属政党がまずきちっと調査をして説明責任を果たし、その上で問題があると分かれば、国会の場において説明を求めるという段取りでやってきた。これは、辻元氏のケースでもきちっと要求してきたし、田中氏の問題でも同様の発言を私は再三繰り返している」と強く反論。

 熊谷国対委員長はさらに、「自民党が、田中氏に対して党内手続き上の瑕疵を理由とした処分でお茶を濁そうとしていることは許されないとも申し上げている。それを(読売新聞が)すり替えて野党攻撃に使うとはもってのほかだ」「私がこのようなことを申し上げると、『読売新聞は実は自民党の機関紙なのだから、君そんなに興奮するなと』と私をたしなめる方もいるが、事実に反するということはきちっと指摘しておかなければならない」と批判のトーンを上げた。
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