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2001/02/01
KSD問題は国家予算のあり方が問われている〜熊谷幹事長代理が指摘
民主党の熊谷弘幹事長代理は、1日の定例記者会見で、「腐敗追及のみで野党が他の問題を追及しないかのような報道があるが、それは事実を正確に見ていない論評だ」と指摘した。「KSD疑惑は雇用保険特別会計の使い方として極めて問題。国家予算のあり方そのものが問われており、従来の疑獄事件とは様相を異にしている」と述べ、単なるスキャンダル問題としてではなく、予算案審議と関連づけて追及していく姿勢を強調した。

 また、与党が議論している株価対策については、「92年8月に宮沢内閣が行なったものと同工異曲。とりあえずの弥縫策が並んでいるにすぎない」として、市場の真の活性化にはつながらないと批判。特に「金庫株」についてはインサイダー取引に似た問題が起こりうるとして、モラルハザードを起こさない形をきちんと盛り込む必要性を強調した。

 さらに数々の疑惑・腐敗問題に関連して、与党の有力議員から情報公開・情報開示の重要性を訴える声が出ている点にふれ、「勇気のある発言であり、問題点は事実を明らかにすることが出発点だ」として、そうした議員に対して政治生命を賭して言葉どおりに行動してほしいと求めた。
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