ニュース
ニュース
2001/02/21
森・自公保内閣の無条件・即時退陣求める=民主・自由・共産・社民4党が党首会談で合意
民主党と自由党、共産党、社民党の野党4党は21日、国会内で党首会談を開き、今後の政局への対応を協議した。その結果、森・自公保内閣の無条件、即時退陣を要求することなど4項目で合意し、内閣不信任決議案は「もっとも効果的な時期」に提出する方針を確認した。

 党首会談には各党の幹事長・書記局長、国会対策委員長、政調・政審会長が同席。会談の冒頭で民主党の鳩山由紀夫代表が「森内閣の現実をふまえ、野党4党の結束が今、一層求められている」と呼びかけた。続いて平成13年度予算案に対し4党の政策責任者がまとめた「共同組み替え要求」の合意書に4党首が署名した。

 会談は終始なごやかな中にも真摯な雰囲気で進み、今後の結束を確認しあった。予算組み替え要求を合意したことについては、「反対する共闘から政策共闘に踏み出す大事な一歩だ」(共産党志位委員長)など評価する意見が各党党首から出された。KSD事件や機密費疑惑解明に対する姿勢や、内閣不信任案の提出時期などについても率直な意見交換が行われた。

 その結果、(1)現下の経済情勢に鑑み、政府予算案を徹底的に審議すると同時に平成13年度政府予算の的確な組み替えの実施、とりわけ「機密費」の抜本改革と大幅削減の実現を図る。(2)KSD汚職、機密費疑惑等の解明のため、衆参両院における証人喚問の実現を強く求める。(3)森・自公保連立内閣の無条件、即時退陣を要求する。(4)重大な政局に鑑み、4党首は今後必要に応じて協議を行う−−−の4点で合意した。

 4党首は会談後、そろって記者会見し、鳩山代表は内閣不信任決議案の提出に関して「顔のすげ替えで終わりではない。自公保連立政権の体質的な欠陥を暴くためにもっとも効果のある時期を選ぶべきだ」と述べ、各党の党首も同調した。
記事を印刷する