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2001/02/22
<衆院予算委>財源なき児童手当拡充はもってのほか〜金子善次郎議員が追及
衆議院予算委員会の一般質疑で22日、民主党・無所属クラブから金子善次郎議員が質問に立った。

 金子議員は、まず、平成13年度政府予算案における児童手当の拡充をめぐる問題を取り上げ、「6月実施と言いながら、財源手当が示されていないのでは話にならない。こういうやり方は、予算編成の常道にもとる」と追及した。山名総務大臣政務官および坂口厚生労働相は、措置費や補助金を含めた地方歳出の見直しでまかなう考えを示したが、金子議員は、「それなら、なぜ提案時に盛り込まなかったのか。予算を組み替えるか、(児童手当の部分を)削除するかだ」とし、野党4党共同の予算組み替え要求の受け入れを迫った。

 また、金子議員は、外国人犯罪の増加に対する対策について質問。現在、外国からの不法滞在者が約28万人に上っている現状を踏まえ、密入国などをくい止める“水際作戦”や地域住民との協力による犯罪防止活動の重要性などを指摘した。外務省担当者は、査証発給業務のオンライン化による悪質申請の摘発強化を、来年度にかけて実施すると述べたが、金子議員は、「2年後では遅い」と苦言を呈した。

 さらに、「えひめ丸」衝突事故をめぐっては、米原潜「グリーンビル」が救命ボートを装備していたにもかかわらず、「えひめ丸」の乗員の救出に向かわなかったことについて、米国政府に強く抗議するよう外務省に要求した。
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