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2001/02/22
<衆院予算委>「外交機密費の官邸への上納示す文書作成したのは誰?」=木下厚議員
衆議院予算委員会の一般質疑で22日、民主党・無所属クラブから木下厚議員が質問に立ち、外交機密費問題を中心に質した。

 木下議員はまず、「国民の怒りは、不景気のなか必死に払った血税が私的に流用され、競走馬・マンション・ゴルフ会員権購入費などに使われている点にある」と国民の思いを代弁。そして、「それに輪をかけて問題なのは政府答弁の不明確さにある」とし、真実を隠そうとする政府の姿勢を批判した。

 まず、外交機密費から内閣官房機密費に上納されている証明として内閣の専用便箋に書かれた文書が見つかっている点に言及。テレビ朝日が筆跡鑑定を行った結果、82〜95%の確率で当時の内閣官房主席参事官だった古川貞二郎現官房副長官の筆跡であることが明らかになったとして、福田官房長官に質した。

 官房長官は「本人に確認したが、自分の筆跡ではないと断言していた」と回答。なぜテレビに対して反論しないで逃げているのかと木下議員が重ねて質したのに対しては「出所も明らかでない文書である上、そう決めつけるのは失礼ではないか」と開き直った。政府参考人として呼ぶべきではないか、疑惑を持たれたからには政府としても筆跡鑑定を行うべきといった指摘にも、前向きの答弁は一切聞かれなかった。

 「本人が自分が書いたものでないと断言しているのだから信じたい」とする福田官房長官に議論は平行線のまま。木下議員は自らが鑑定を進めていく構えがあるとして、古川官房副長官を政府参考人として委員会に招くことを求めた。
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