2001/02/27
<KSD疑惑を衆院厚生労働委で追及>指導・監督を怠った構造明らかにせよ=加藤公一議員
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2月27日の衆院厚生労働委員会で、加藤公一議員は、KSDに対する当時の労働省の指導・監督責任を中心に質問した。
まず、平成6年の時点で古関忠男前理事長によるKSDの私物化がすでに問題になっていたにもかかわらず、旧労働省が口頭注意のみにとどめ、その後も同様の対応を繰り返したことについて、「今日から見て、十分な対応だと思うか」と質した。坂口厚労相は、結果的には不十分だったとしながらも、「(再三の口頭注意を)聞かなかった相手の手口も大変なものであった」などと、問題をすり替えるような発言も行った。
加藤議員は、さらに具体的に、平成8年9月に「公益法人の設立許可及び指導監督基準」が閣議決定され、KSDにも評議員会の非設置などの問題を3年以内に解消させねばならなかったにもかかわらず、この間、労働省は指導・監督を怠ったばかりか、平成9年7月にはKSDの寄付行為変更申請を許可しさえしていたことを指摘。「なぜ指導が不十分になったか、その構造を明らかにすべきだ」と詰め寄った。
坂口厚労相は、「事業内容の監査・改善について、少しテンポが遅かったことは否めないが、政治献金の問題などが顕在化したのは平成9年〜10年のことであり、それなりの経緯があった」などと弁明するにとどまった。
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