ニュース
ニュース
2001/03/02
鳩山代表がフォーリー米駐日大使と会談=命の重さに配慮した対応求める
民主党の鳩山代表は2日、党本部でアメリカのフォーリー駐日大使と会談した。伊藤英成事故対策本部長と五島正規対策本部事務総長が同席した。

 今回の訪問は、実習船「えひめ丸」への衝突事故に関連し、先月27日に来日したファロン米政府特使の件について説明したいというもの。

 ファロン特使は、家族の了解を得て1日に宇和島を訪れたが、これは伊藤本部長が「米特使が宇和島を訪れて直接家族と対話してはどうか」と米大使館に提案したことで実現した。

 鳩山代表は「情報伝達が十分でなく、後からいろいろな事実が明らかになったため、アメリカに対して厳しい思いをもっているのは事実だ。今回、特使が直接訪問したこと、またワドル元艦長が謝罪したことは、ご家族の心を和ますことになったと思う」とその行動を評価した。

 フォーリー大使は「米国政府は一貫して船を引き揚げる方針だが、日本側にその真意がはっきりと伝わっていなかった」と説明。「先例のない船の大きさや水深から先例はないが、最善の技術を駆使して引き揚げを行う」と述べ、世界最高の技術水準を持つオランダ企業に依頼して、3月8日にも調査報告とプランが出されるとした。

 鳩山代表は、「(行方不明となった)9人の命の重さに十分配慮してほしい」と述べ、今後の支援や家族への補償の問題について誠実に取り組むよう求めた。
記事を印刷する