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2001/03/14
指導力なし・緊張感なし・責任感なしの“最低・最悪内閣”は即刻辞任を〜参議院で問責決議案採決
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参議院の民主党・新緑風会が他の野党4会派と共同で提出した、森首相に対する問責決議案が14日午前の参議院本会議で上程された。
冒頭、民主党・新緑風会の直嶋正行参議院国会対策委員長が決議案の提案理由説明に立ち、まず「国権の最高機関で議決されたことが、それを議決した議員によって無視されるという状況は、甚だしい国会軽視で、議会制民主主義の否定」と自公保与党の姿勢を批判。総裁選前倒しという事実上の退陣表明をしながら、辞意表明ではないと強弁する森首相に対して「死に体総理の下で予算審議を続けることはできない。日米、日露首脳会談はかえって国益を損ねる」と、即刻辞任するよう迫った。
直嶋議員は、森内閣を「指導力なし・緊張感なし・責任感なしの“最低・最悪内閣”」と断じ、「KSD疑惑は自民党全体を覆う構造的な問題」「国民生活を破たんさせる経済政策」「機密費疑惑解明の消極姿勢」「えひめ丸事故への対応」などの“最低、最悪ぶり”を列挙。「森政権が続けば続くほど国益が損なわれる」と強調した。
さらに、公明党・保守党に対しては「いずれも反自民を掲げて当選された方ばかり。連立政権ができてからの行動は国民に対する裏切り行為の繰り返しだ。今こそ言葉と行動を一致させるべき」と、立場を乗り越えて決議案に賛成するよう求めて趣旨説明を終えた。
各会派の討論に移り、民主党・新緑風会から岡崎トミ子議員が賛成討論に立った。岡崎議員は、日米、日露首脳会談を首相退陣の花道とするのと動きについて、「すぐ辞めることが決まっている首相が内輪の論理で首脳会談に出席するとはとんでもない非常識、国の利益を犠牲にする愚」と厳しく批判した。
また、森政権下で起きた数々の事件や問題をあげ、「あなたがこの事態を深刻に受け止め、リーダーシップを発揮して立ち向かっている姿は全く見えてこない」と森首相の無策ぶりを指摘した。
岡崎議員は、森首相が政策として掲げた「教育改革」についても、「様々なスキャンダルを引き起こし、真相究明から逃げているあなたが、どんなに立派なことを言っても、子どもたちは絶対にあなたの話を聞かないだろう」「あなたには教育をする、教育改革を語る資格はない」と断言。「あなたにできる唯一の教育は、静かにこの壇上から立ち去ること」と勧めた。
各会派の討論を終え、記名採決が行われた結果、賛成105票、反対138票で、問責決議案は自公保与党などの反対で否決された。
否決を受けて、民主、自由、共産、社民の野党4党は、国会対策委員長会談と幹事長・書記局長会談を相次いで開き、当面は審議拒否などは行わず、引き続き4党が足並みをそろえて森首相の即時退陣を求めていくことなどを確認した。
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