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2001/03/26
中途半端な不良債権処理を追及〜参院予算委締めくくり質疑で峰崎直樹議員
平成13年度政府予算案の審議は26日、参議院予算委員会で大詰めの締めくくり総括質疑を迎えた。

 民主党・新緑風会の最後の質問者として峰崎直樹財務金融ネクスト大臣が立ち、日露首脳会談、ゴルフ会員権問題、経済問題などについて、政府を追及した。

本題に入る前に、広島県呉市生まれの峰崎議員は、24日に発生した安芸灘を震源とする地震(芸予地震)の被害と政府の危機管理体制について質問。続いて、日露首脳会談については、1956年の日ソ共同宣言を平和条約交渉の出発点として確認したとして、これを会談の成果だと強調する森首相に反論。むしろ、二島返還だけに焦点を当てて四島の問題を後景化させただけではないか、と追及し、56年宣言の第9項の検討作業が重要になると指摘した。

経済問題では、政府のこれまでの不良債権処理策のずさんさを追及。とくに平成11年3月の金融機関への公的資金注入の問題を取り上げ、「厳密な査定を行わず、中途半端な注入で済ませたから、今になって外国から早急な不良債権処理を求められるようなことになったのだ」と指摘し、政府担当者の責任を問うた。柳沢金融担当大臣は、「不良債権が大問題になっているというが、金融システムの安定性に問題があると言われているわけではない」などと弁明した。
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