2001/03/27
田中甲議員離党届は受理せず、除籍処分へ=倫理委員会で審査
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民主党は27日夕、党所属の田中甲衆議院議員が同日午後3時から記者会見を行って離党を表明したことを受けて、緊急の常任幹事会を国会内で開いた。
その結果、千葉県知事選挙の投票日の直前に、党の幹部(常任幹事・党千葉県連副代表)である田中議員が、離党届を出して党の選挙を公然と批判した行為は、党倫理規則第2条の「選挙または議会において他政党を利する行為等、党の結束を乱す行為」にあたるとして、離党届は受理せず、除籍(除名)処分に相当するとして、一両日中に倫理委員会を招集し、その場で事実の確認、調査を行うよう求めることを決めた。倫理委員会では公正な判断を行うために、処分の対象となる田中議員の弁明を求めることになる。
これに先立つ午前中の常任幹事会では、22日に田中議員から鳩山代表が預かった離党届の扱いを協議し、(1)田中議員を政権奪取運動委員長から解任する(2)離党届の扱いは菅幹事長に一任する(3)田中議員が示した8項目の提起は、離党届とは切り離して重要な問題として扱い、常任幹事会で今後議論する----ことを決めていた。
ところが、田中議員が午後の記者会見で「示した条件に対する回答が今日までにないので、離党届は受理されたと見なす」と一方的に宣言。これに対し、常任幹事会で鳩山代表は「今日までという期限の約束はしていない。大事な話として議論しようとしていた矢先の離党宣言で、たいへん心外だ」と厳しい表情で語った。常任幹事会では「離党の真意が全くわからない」「すみやかな厳しい処分を行うべき」「田中氏のこれまでの党への貢献を考え、自発的な離党を認めるべき」などのさまざまな意見が出されたが、最終的に菅幹事長が議論を集約し、常任幹事会としての対応を決めた。
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