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2001/12/06
野党4党が狂牛病対策で政府に申し入れ
民主党の菅直人幹事長は6日午後、国会内で自由、共産、社民の野党3党の幹事長・書記局長と会談し、政府に対して早急かつ抜本的な狂牛病対策を行うよう、申し入れを行うことを決めた。
 4幹事長は夕方、首相官邸に福田官房長官を訪ね、下記の申入書を手渡した。


2001年12月6日
内閣総理大臣小泉純一郎殿

牛海綿状脳症に関する申し入れ

民主党
自由党
日本共産党
社会民主党

 今月初め、国内で3頭目となる牛海綿状脳症(BSE)感染牛が確認された。国内で初の感染牛が発見されて以来、消費者は不安に怯え、生産農家、関連流通業界、飲食店をはじめとする関係業界への極めて深刻な影響は、日々拡大し続けている。

 このようなわが国の現況に鑑みれば、EUにおける牛海綿状脳症の拡大を軽視し、国内上陸を水際で防止できなかった、政府の責任は極めて重大であると言わざるを得ない。また、牛肉の安全性を確保するために欠かせない、感染経路の特定すら未だにできないことは、あまりにお粗末としか言いようがない。さらに、何回も安全宣言を出しながらの今日の状況は、行政の無能力ぶりをさらし、不安を拡大・助長させている。

 したがって、四党は、食肉生産、製品加工、流通・小売り、食品・飼料輸入などの各段階において、関係省庁が明確な責任分担のもと緊密に連携し、牛肉および関連製品の安全性確保(感染経路の特定を含む)ならびに関係業界および従事者救済のため、万全の対策と必要な予算確保を図るよう、政府に対して強く要請する。

 あわせて、このような事態を招き、放置した、総理大臣、農林水産大臣、厚生労働大臣の責任は重大である。とりわけ直接の担当である武部農林水産大臣、坂口厚生労働大臣は自らその責任をとり、辞任することを強く求める。
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