民主党・外交安保部門会議は6日朝、講師に来日中のアクダール・ブラヒミ国連平和運動委員会委員長(元・アルジェリア外務大臣)を招き、PKOに関する勉強会を開いた。
ブラヒミ氏は、ソマリア、ルワンダ、ボスニア紛争でその欠陥を露呈した国連PKOの刷新のために、アナン事務総長の特命を受け、国連PKOの在り方をより現状に合ったものに改革するべく、昨年8月、パネル報告書(ブラヒミ・レポート)をまとめた、国連PKO活動について最も熟知した専門家。
このレポートでは、PKO指揮命令や交戦規定の明確化の必要性、リスクを覚悟しての参加を求めるなど画期的な内容で、世界各国でこの報告書への対応が始まっている。日本が将来の国連PKOへの参加の在り方を考える上でも大いに参考とすべきレポートとされている。
勉強会には、鳩山由紀夫代表、岡田政調会長、伊藤英成外交安保ネクスト大臣など民主党議員やスタッフ約30名が参加。ブラヒミ氏の約40分間の基調講演の後、首藤信彦衆議院議員の司会で、約50分間質疑応答の時間が設けられ、日本のPKO参加の在り方について活発な議論が交わされ、非常に意義深い機会となった。
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