ニュース
ニュース
2001/05/20
どう取り組む山林の再生、農業の再生〜ネクストキャビネットin 四国を池田町で開催
5月20日、3度目の地域開催となる「ネクストキャビネットIN 四国」が、四国のへそといわれる徳島県池田町で開催された。民主党からは、岡田克也政調会長、前原誠司社会資本整備担当ネクスト大臣、山谷えり子文部科学ネクスト大臣、鮫島宗明環境農水ネクスト総括副大臣が出席。会場となった池田保険センターには県内外から約100名が集まった。

 過疎が進む地方都市、池田町でのテーマは「山の再生、農林業の再生と公共事業」。徳島県第2区支部長の高井美穂さんの司会で、まず、前原ネクスト大臣が、「緑のダム」政策などの公共事業政策の抜本改革や、林業の振興など中間参加地の活性化策を提案。また、山谷ネクスト大臣は、多様化と分権化を柱にした、子どもたち一人ひとりに行き届く教育をめざすとの民主党の教育政策を説明した。鮫島ネクスト副大臣は、輸入食料の増大により「食の安全」が消費者の大きな関心事になっていることを踏まえ、「農業土木中心・都市と農村の対立を拡大する従来型農政」から、消費者のニーズと生産者の努力が結びつく新たな農政への転換を説いた。

 会場からは、地方が何に活路を見いだしていくか、農業や林業への配慮なくしては公共事業に頼る地方からの脱却は不可能との観点から、「林業で生活できるような所得保障を」「都市政策ばかりでなく過疎地対策を議論して欲しい」「悪いことをやるのが政治家というような見本ばかりでは子供に教育できるわけがない」など厳しい意見が相次いだ。

 最後に、岡田克也政調会長(ネクスト官房長官代理)から「改革とは既得権を守る官僚や族議員の力に屈せずに必要な所に予算を配分できるように変えること。期待の声をしっかり受け止めて本当の改革をできるようきちんとチェックし、議論し、対案を出します。」 との決意と総括。予定された2時間はあっという間に経過し、参議院選挙予定候補者の弁護士木村清志さんが閉会挨拶を行って、会を終えた。
記事を印刷する