2001/05/21
<参院予算委>抜け道のない財政改革を〜峰崎議員が迫る
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小泉首相ら全閣僚が出席する予算委員会の総括質疑が、21日から参議院に舞台を移して始まった。民主党・新緑風会からは、峰崎直樹、今井澄、円より子の3議員がバッターに立ち、外交問題をめぐる基本姿勢や、不良債権処理のあり方、医療制度改革、子育てや女性の就業をめぐる問題など、幅広いテーマを取り上げて閣僚との論戦に挑んだ。
トップバッターの峰崎直樹財務金融ネクスト大臣は、まず外交問題を取り上げた。田中真紀子外相が、中国の唐外相との電話会談で台湾の李登輝前総統の入国問題について「今後はビザ発給は認めない」との方針を伝えたと一部のメディアが報道したことについて、真偽をただした。ところが、外相は「逐一のやりとりについて発言を差し控える」と答弁を拒否、峰崎議員は「前内閣の方針が一大臣によって簡単に変えられるという、重要な外交問題だ」と強く抗議し、質問を止め、委員会は再三にわたって中断した。外相は「その時々のさまざまな要因を勘案しつつ適切な判断をする」などと繰り返したが、肝心な答弁は避け続けた。
経済財政問題で、峰崎議員は、小泉首相の方針と自民党内の議論がばらばらなことを指摘し、「道路特定財源の見直しは参院選前に決着を付けるのか」と質問。塩川財務相は「できるだけ党と話し合いを進めて理解をしてもらうよう努力する」と述べ、小泉首相も「参院選前には方向性をはっきり打ち出す」と断言した。
また、峰崎議員は、「国債を発行しないといっても補正予算、予備費、特別会計、財政投融資など抜け道がある」と懸念を示したのに対し、塩川財務相は「そういう融通による穴埋めは考えていない」と断言した。
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