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2002/06/04
「BSE対策新法」成立報告集会を開催


 4日、BSE対策特別措置法案が衆議院本会議で可決し、参議院へ送られるのに先立ち、民主党はじめ野党4党は国会内で「BSE対策新法成立に関する報告集会」を開催。会場には、生産者団体、消費者団体などから約280名の参加者が集まった。

 報告集会では羽田孜特別代表が挨拶に立ち、「政府・与党は予算措置で十分としてきたが、きちんと法律で担保しなければならないと主張してきた」とし、野党が一致協力してつくり上げた法案であることを報告。同時に、「国民の署名が政府を動かしたことに他ならない」と分析。今後は、法案に盛り込まれた内容がきちんと実施され、対策の不備が改善されるよう野党として徹底して監視していこうと訴えた。

 また、鮫島宗明衆議院議員が新法の内容を説明。新法には風評被害防止など短期間の事業や牛肉骨粉・廃用牛の買い入れなどの緊急対策と、と畜場でのBSE全頭検査・死亡牛の全頭検査やBSE発生による経営不安定化への対処処置、危険部位の焼却、牛の個体情報の記録・管理の徹底などの恒久対策が盛り込まれている。

 野党4党は2月22日にBSE対策特別措置法案を衆議院に提出。政府・与党は当初、「BSE対策は予算措置で実施ずみ」として取り合わなかったが、野党は4月4日、法案の早期成立をめざす国民集会を開き、さらに同法案の早期成立に向けた国会請願署名活動を全国で展開。100万名を越える署名など、国民の力強い支持を背景に4野党が粘り強く闘ってきたことが、今回の法案制定へつながった。
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