2002/06/05
【衆院厚労委】加藤議員、医局のあり方、医師の優遇税制に切り込む
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5日、衆議院厚生労働委員会で民主党の加藤公一議員が質問に立ち、医局のあり方と医師の優遇税制の問題を追及した。
加藤議員はまず、医局の位置付けについて質問。医局を通じて医師の勤務先病院等が紹介される実態について「職業紹介を可能にする要件を満たした上での実施と言えるのか」と質し、職業紹介業務を行うための手続きがあいまいなままにそれが慣例化されている現状を問題視した。
また加藤議員は、関西医科大学で起きた研修医の過労死の問題を例に、医師・研修医といった形で医局に様々な雇用形態が混在していることによる歪みを指摘。「いずれにしても現在の医局制度は改革が必要」との見方を示し、坂口厚労相に「せっかく厚生省と労働省が一緒になったのであるから改革を」と迫った。
これに対して坂口厚労相からは「十分に現状を検討し、厚労省としての統一見解をまとめる」との答弁を得た。さらに加藤議員は「なぜ医師にだけ優遇税制があるのか」と追及。健保法改正によって国民には自己負担増を強いることになる一方で、医師の優遇税制は現状維持というのでは国民の納得は得られないと指摘し、撤廃も辞さない検討の必要性を訴えた。
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