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2003/01/08
EU駐日大使が菅代表を訪問


昨年10月に欧州委員会(EU)の駐日代表部大使に着任したベルンハルド・ツェプター氏が8日、新任挨拶のため民主党本部を訪れ、菅直人代表と会談した。

 会談の冒頭、ツェプター大使は、菅代表の就任に対するプロディEU委員長からの祝辞を伝え、菅代表も「難しい時だが、ベストを尽くしたい」と応えた。

 ツェプター大使は、日本の財政状況について「国の負債が大きいことにEUとしても懸念を持っている」とし、EUでは統合に向けて参加国に政府債務残高のシーリング(GDPの60%以内)を設け、成果を挙げていることなどを紹介した。菅代表は、日本の場合、GDPの140%にも上る国債残高を抱えながらも、それがもっぱら国内で買われているためにかろうじて国家破綻として現れることを免れているにすぎないと指摘。財政健全化を阻む最大の問題は自民党政府が20年来の誤った税金の使い方を変えられないことにあるとし、政権交代の早急な実現をめざす立場を改めて説明した。
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