2001/11/08
「大臣の指示に従わないのは国家公務員法違反」〜外務省人事で齋藤勁議員が官僚を追及
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民主党の齋藤勁参議院議員は8日の参院外交・防衛委員会で、田中外相と外務省官僚の対立について、「人事をめぐる対立がワイドショーのように報道されている」と懸念を表明、「法律に基づいてきちんと処理すべきだ」と同省に迫った。
齋藤議員は、国家公務員法上、官僚は大臣に従う義務があること、課長の人事権は大臣にあること、田中外相が就任以来人事課長の交代を指示していたことを答弁で確認した上で、「人事権を持つ田中外相が指示しているのに、なぜ指示に従わないのか」と迫った。ところが外務省の小町官房長は、しどろもどろになりながら、「内部で検討しているところなので、申し述べることは差し控えたい」と答弁。さらに具体的な答弁を求めたが、同じような答弁を繰り返したため、齋藤議員は「官房長の答弁は法治国家の答弁ではない。法令を遵守していない。法律のルールの話をしているのに…。これでは審議できない」と気色ばんだ。武見敬三外交防衛委員長も具体的な回答を求めたが、官房長はかたくなに答弁を拒否。委員会審議は数分間中断した。
再開後も小町官房長は「課長人事については通常、事務当局が案を作るが、今回は異なる状況なので検討しているところ」とあいかわらず。齋藤議員は「答弁になっていない」として、「人事権を持つ外相に従わないのなら国家公務員法違反だ」と厳しい口調に。さらに、人事課長人事問題で、外務省の野上事務次官が首相官邸に報告に行ったことについても、「課長の人事で官邸に指示・報告を仰ぐというのはルール違反ではないのか」と追及したが、官房長があいまいな答弁を繰り返すため、審議はまたも中断。
理事の協議後、武見委員長が「この件に関して省内の整理がついた後に、経緯をこの委員会で報告するように求める」としてその場を納めた。齋藤議員は「大変不満足。速やかに国会に明らかにしてほしい」と求めた。
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