ニュース
ニュース
2002/06/19
「国会延長すれば解散に追い込む」両院議員総会


 民主党は19日午前、国会内で両院議員総会を開き、会期延長への対応と延長国会での闘い方を決めた。

 総会では冒頭、菅直人幹事長が「この国会は野党が終始イニシアティブを取り続けた。明朝の与野党幹事長・書記局長会談で、防衛庁リスト問題に対して、与党から何らかのものが示されたら深く掘り下げて対応していく」と20日の幹事長会談で、与党側を追い込む決意を明らかにした。

 熊谷弘国対委員長は「防衛庁のリスト問題、健保改正案で2つの暴挙がなされた。誠意ある打開策を与党が示すべき。会期の延長には反対する。延長国会で解散に追い込む。あらゆる努力をして野党共闘をしてきた。ウソをつかない、信義が共闘の前提で、今回野党国対の合意と信義が崩れた。他の野党も誠意をもって進めてもらいたい」と報告した。

 鳩山由紀夫代表は「審議拒否をすればドンドン進められてしまう。自民党的体質を国会から一掃することが大事。汚職を一掃した10年前のイタリアに学び一掃しよう」と呼びかけた。

 質疑では「納得のいく解決策が示された時点で、決着を図るべき。健保法は採決無効を主張しているのだから、これを認めさせるべき。野党共闘を崩す理由はない」
「厚生労働委員会では大臣質問も残っている。委員会の中身は現場に譲っていただけないか」などの質問が出された。熊谷委員長は「最大限の努力はする。与党がこちらの審議要求を拒否すれば、すべての戦線で不正常な事態になる」と答えた。

 最後に羽田孜特別代表が「この政権は国の運営に耐えられない。解散に追い込んでいく」と締めくくった。
記事を印刷する