2002/06/21
【衆院厚労委】釘宮議員、今年度中の抜本改革で首相に担保求める
|
与党による健保法改正案など2法案の委員会単独強行採決に対する野党側の抗議を受け入れ、厚生労働委員会の健保法補充質疑が21日午前、小泉首相出席のもとで行われた。民主党からは、まずトップバッターとして釘宮磐議員が質問に立った。
釘宮議員は冒頭、与党が単独で14日に採決を強行したことにあらためて抗議し、「今日ここで総理には国民にきちんと抜本改革を約束してもらわなければいけない」と切り出した。釘宮議員は、小泉首相が5年前に厚生相だった当時「絶対にやる」と約束した医療制度抜本改革がその後何ら実行されなかったことに触れ、「(改革抜きの負担増が繰り返されないよう)担保を出して欲しい」「改革の実現を約束している坂口厚労相を閉会後に内閣改造で替えるとすれば、まさに国民への背信行為だ」と小泉首相に強く迫った。
小泉首相は「小泉内閣が続く限り改革を実現する」「担保は総理や厚生労働大臣の国会での発言だ。信じる信じないはあなたの勝手だ」と応えたが、釘宮議員は「それでは5年前と同じ。あなたはパフォーマンスだけ。結局、国民はまた政治から騙されたという思いを持つことになるだろう」と厳しく指摘した。
釘宮議員はまた、参議院自民党の厚生労働関係議員が医師会の会合で「参議院で法案を修正する」と発言したことを取り上げ、診療報酬引き下げに反発する医師会の意向に沿って法案がさらに後退する可能性について小泉首相に質したが、首相は「参議院でもそのまま通すよう期待している」と述べるにとどまった。
最後に釘宮議員は、少子化問題に関連し、「現在、年間1万2000人の体外受精児が生まれている。現在は保険適用がないために高額の治療費を自己負担しているが、350億円の財源があれば保険適用でき、産みたくても産めない人が救われる。ぜひやるべきではないか」と提案した。小泉首相は、「検討してみたいと思う」と回答した。
|
|
|
|