2002/06/24
【衆院事態特】枝野議員、情報公開制度への認識欠如を指弾
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民主党の枝野幸男議員は、24日の衆議院武力攻撃事態特別委員会での防衛庁情報公開請求者リスト問題集中審議で、防衛庁・自衛隊の組織全体を通じた情報公開制度の趣旨についての認識の欠如、指示や情報の伝達面でのまずさなどを指摘した。
枝野議員はまず、今回のリスト問題で、防衛庁がなぜ国民に批判されていると考えるかを小泉首相に質した。首相は「必要でない情報はとるべきでない。個人情報保護などの視点がきちんとあったのかどうか、反省しなくてはならない」と答弁。これに対して枝野議員は、個人情報保護の視点だけでなく、情報公開制度の本来の趣旨に照らして、開示請求をした個人について関心を持つこと自体が法の趣旨を理解していない姿勢の表れだとし、リストを作成した三等海佐のみならず、このような者を任命した者も含め、防衛庁・自衛隊の組織を挙げての認識の欠如を厳しく指摘した。
続いて枝野議員は、防衛庁の報告書が事実どおりだとすれば、三等海佐個人の勝手な行動がまかり通ったことになり、物理的な有形力を行使する組織として最もあってはならないことだと指摘。問題発覚直後に中谷防衛庁長官に正確な報告がきちんと伝わらなかったことも含め、組織のあり方・体質を厳しく批判した。中谷防衛庁長官は、「組織として甘かったことは認めざるを得ない」としながらも、あくまでも三等海佐個人の行為という筋書きを繰り返すにとどまった。
枝野議員はまた、40ページにわたる報告書が与党幹事長らの指示で隠蔽された疑惑について、「『意見を言っただけ』などという無責任なことでいいのか」と自民党の山崎幹事長の態度を厳しく批判し、同幹事長を参考人として委員会に招致することを求めた。
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