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2002/06/25
【参院厚労委】谷議員、患者の権利法案の趣旨を説明
 参議院厚生労働委員会は25日、健保法改正案の本格審議に入った。政府案の趣旨説明とあわせて、民主党提出の「医療の信頼性の確保向上のための医療情報の提供の促進、医療に係る体制の整備等に関する法律案」(患者の権利法案)の趣旨説明を谷博之議員が行った。

 谷議員は、「近年、医療事故が多発し、それに対する医療機関側の対応及び情報開示状況は、不適切かつ権威主義的なものが目立ち、患者側が強い不満を持つなど、患者と医療提供者の関係のあり方が改めて問われている。しかし、現状の法整備は根強い反対意見もあり未整備のままで、医療において何より優先されるべき患者の安全が脅かされている」と現在の医療をめぐる問題点を指摘し、「患者の権利法」制定の必要性を説いた。

 民主党の提出した法案は、診療情報を患者と医療機関で共有化することを基本理念に、医療機関に関する情報の提供、診療に関する患者への充分な説明、患者からの相談機関の整備、患者・遺族へのカルテなど診療記録の開示、医療機関による医療事故防止の具体的指針の策定などを定めている。
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