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2004/01/12
【定期党大会】地方・特別代議員会議開く


 民主党は12日、東京都内で2004年度定期大会を開会した。初日の12日には党所属自治体議員、都道府県連代表、参議院選挙公認候補らが参加して地方・特別代議員会議が行われた。

 会議の冒頭、菅直人代表は、統一自治体選挙、衆議院選挙と続いた昨年の選挙戦における各地での奮闘に敬意を示すと同時に、「衆議院選挙では政権交代という目標には届かなかったが、議員議席の37%を占めることとなり、2大政党の一方の柱という認識を国民のみなさんからいただいた」と強調。参議院選挙を始め、今年の党の躍進に向けて、それぞれの地域で抱えている課題にどう取り組んでいくかをめぐる実り多い議論を呼びかけ、挨拶を締めくくった。

 続いて北橋健治幹事長代理から2004年度活動方針案、03年度決算・04年度予算案など、今大会に提案する議案書の説明があり、質疑応答が行われた。

 岩手県連の伊藤勢至地方代議員は、衆院選のマニフェストに関して、農林業・水産業など、特に地方で注目される政策についても盛り込むよう要請。枝野幸男政調会長からは、マニフェストフォローアップ委員会で内容を新たに練り上げていくとの回答があった。

 福岡県連の江島博美地方代議員は、安定した年金制度の確立のために消費税導入が必要だとする民主党の考えを国民に周知徹底すべきだと提起。枝野政調会長は「安易に消費税の問題を取り上げるのではなく、地方でシンポジウムを開くなどして、民主党が提案する年金改革の理解を深めるなどした上で進めたい」と答えた。

 また、多くの代議員から地方組織強化に向けた党中央の取り組みに関する質問が出された。岡田克也幹事長は「党としても大きな課題と受け止めている」として、積極的な姿勢を強調した。

 大会は13日に本会議など主要日程を行い、閉幕する。
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