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2001/08/26
羽田特別代表の橋渡しでオペラ「夕鶴」をウズベキスタンで上演
 民主党の羽田孜特別代表が26日、中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン歴訪のため出発した。ウズベキスタン、カザフスタンは今年独立10周年を迎え、さまざまな行事が開かれている。ウズベキスタンでは、カリモフ大統領、スルターノフ首相ら、カザフスタンではナザルバイエフ大統領などと会談する予定。

 また、羽田特別代表の橋渡しで、27、28日の両日中央アジアのウズベキスタンにおいて、日本の代表的なオペラ「夕鶴」(團伊玖磨作曲)が上演され、特別代表も現地で鑑賞する。

 ウズベキスタンでは、第2次世界大戦後、旧ソ連によって多くの元日本兵が抑留されていた。首都タシケントには、日本人抑留者が中心になって1947年に建設した「ナボイ劇場」が現存している。当時、抑留者は同地の人々から手厚いお世話を受けたといい、それを知った羽田特別代表が「当時の恩を文化交流で返そう」と、昨年8月にカリモフ大統領と会談した際にオペラ上演の話を持ちかけた。

 音楽関係者に知己の多い羽田特別代表の働き掛けで、演出には鈴木敬介氏、指揮は現田茂夫、時任康文氏、主役の与ひょうにはこの役を十八番とする小林一男氏、つうには釜洞祐子さんなど、日本を代表するキャストとスタッフが顔をそろえた。当初は作曲者の團伊玖磨さん本人が指揮をする予定だったが、今年5月18日に旅行先の中国で急逝されたため、果たせなかった。また「“ユーラシア外交”を唱える日本が、中央アジアに本格的な文化交流をまだ実現していなかったので、良い機会だ」という国際交流基金が主催者として全面的に支援。

合唱団とオーケストラは現地の楽団と共演する。その後、カザフスタンでも2回公演を行う。
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