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2001/08/27
「民主党東ティモール制憲選挙監視団」を派遣・首藤議員のNGOも東ティモール入り
 四半世紀に及ぶインドネシアの支配を脱し、国連の暫定統治下で来年前半の独立に向かう東ティモールで、8月30日に憲法を制定する議会の議員を選ぶ制憲議会選挙が行われる。世界各地から政府代表団やNGOが選挙監視のための続々と現地入りしている。

 民主党は、これまで、99年8月に行われた独立のための住民投票に選挙監視団を送り、さらに、その後の争乱状態の中、同年11月に羽田特別代表、江田五月議員が現地を視察するなど、東ティモールの独立支援のために活動を続けてきた。

 今回の制憲議会選挙には、江田五月参議院議員、今野東、長浜博行両衆議院議員とスタッフ3名が「民主党東ティモール制憲選挙監視団」として派遣され、28日から東ティモールの中心都市ディリに入った。

 一行は、同夜行われた最大勢力といわれるフレテリンの集会を視察。翌29日には、フレテリンのルオロ党首、副党首のマリ・アルカティなど指導者と会談。午後からは、無所属女性3候補や東ティモール社会民主党幹部、民主党幹部と、選挙支援センターの会議室で連続会談する予定。

 民主党関係では、党の監視団の他に、首藤信彦衆議院議員が代表を務めるNGO「インターバンド」の選挙監視団のボランティア14名が22日に日本をたって、東ティモールに入っている。首藤議員も25日に日本を出発した。

 インターバンドはアジア各国での民主化支援や、地雷除去、小型武器問題を中心に活動を行っている日本では数少ないNGOで、これまでも98年のカンボジア総選挙、99年インドネシア総選挙、99年東ティモール住民投票の監視活動を行っている。メンバーは大学の研究者や大学院生、大学生など。

 インターバンドの監視団はディリからさらに7時間かけて山岳地帯を抜けて、反対側の西ティモールとの国境地帯、教会での虐殺で有名なスアイに入り、そこを拠点に活動を展開する。
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