2004/11/16
領海侵犯に関する中国の釈明について(談話)
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民主党『次の内閣』ネクスト防衛庁長官
前原 誠司
本日、中国の武外務次官は、先般わが国の領海を侵犯した潜水艦が中国の原潜である事実を認め、遺憾の意を表明した。
中国は、理由として、「通常の訓練の過程」での技術的な原因と釈明したとされる。これが事実としても、この間、わが国が海上警備行動を発令し、船籍を中国と特定した以後においても、領海侵犯の事実を認めるのに相当の時間がかかったことに対して、改めて厳重に抗議する。
そもそも、中国の原潜は、潜水艦が他国の領海を航行する際は、浮上して旗を掲げて航行するという国連海洋法条約上の義務を果たさずわが国領海を侵犯した。また、以前から日中中間線の資源開発をめぐっても、日中間の取り決めに反する海洋調査活動を繰り返している。両国の信頼関係に悪影響を及ぼさないためにも、中国政府に対し、真摯な謝罪とともに、原因や再発防止に関する説明責任をしっかり果たすことを強く求める。
また、日本政府は、中国潜水艦の領海外への退去後の海上警備行動の発令はもちろん、事実関係の公表までの不手際など、あってはならない危機管理体制の不備を露呈した事実を踏まえ、抜本的に危機管理体制を再構築し、具体的な再発防止策を早急に講じるべきである。
以 上
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