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2004/01/26
【衆院予算委】筒井議員 、自衛隊派遣の判断基準を質す


 民主党の筒井信隆議員は26日の衆議院予算委員会で、イラクへの自衛隊派遣の基準を改めて問い質した。政府側は明確に答えられず、審議はしばしば中断した。
 
 筒井議員はイラク特措法で言う非戦闘地域の定義について質問。石破防衛庁長官は「憲法9条で言う『国際紛争を解決する手段としての武力の行使』と評価されないこと、攻撃が計画性、組織性、継続性、国際性などを有しないこと、そうした戦闘が行われていない地域」と答弁。これに対して筒井議員は「2人の外交官が殺害された事件で、攻撃した相手は分かっているのか。攻撃する相手が分からないのに、どうして12月中旬までサマワが非戦闘地域だと断定できるのか。また、ロケット砲などで攻撃された場合はどうなのか」と畳み掛けた。
 
 石破長官は「相手が誰かは断定できない。(武力攻撃かどうかは)相手が誰であるかにより、攻撃の手段ではない。世の中には絶対にとは、どこの地域でも言えない」と答弁した。筒井議員は「それは、政府の議論、解釈であって、世間の解釈と違う。そもそも非戦闘地域ということ自体がフィクション。実際、憲法違反を避けるための条文だと委員会でも答弁している」と追及。石破長官は議事録を精査するとして、答弁しなかった。
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