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2004/01/27
【衆院予算委】イラク、足利銀行、鳥伝染病で3議員が質問
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衆議院予算委員会の27日の一般質疑で、民主党・無所属クラブから井上和雄、平岡秀夫、中津川博郷の各議員が質問に立ち、イラク、足利銀行処理、鳥インフルエンザなどの問題について政府の対応を質した。
井上議員は自衛隊のイラク派遣について「自衛隊員の認識や服務宣誓の上では国土防衛が自衛隊の任務ということであり、今回の派遣任務の性質とはかけ離れているのではないか。現状ではイラクで戦争が続いていると考えるのが正しく、サマワ地域が戦闘地域となる恐れがある」として「今からでも遅くはない。派遣を中止すべきだ」と迫った。
平岡議員は、鳥インフルエンザ問題、北朝鮮に対する経済制裁、日銀の金融政策、為替介入のあり方と外為特別会計の財務状況などについて質した。
山口県阿東町で発生した鳥インフルエンザの問題をめぐって平岡議員は、小泉首相の基本認識を問い、「不安や混乱を起こさないよう関係大臣に指示する」との答弁を受けて、発生原因の早急な究明を改めて求めた。また、菅直人代表と同行した現地視察に基づき、家畜伝染病予防法に基づく鶏肉・卵の移動制限措置によって該当区域内の鶏肉・鶏卵を敬遠する風評被害が拡大している現状を指摘。「鶏肉・鶏卵から伝染するのではないかという誤解が生じている」と断じ、正しい情報発信の必要性と患畜発生農家だけでなく、移動制限区域内養鶏農家、鶏肉・鶏卵販売業者などに対し、政府が救援・支援措置を講じる必要性を指摘した。
中津川議員は足利銀行に対する破綻処理、公的資金注入の新法、為替介入資金、構造改革と経済、中小企業支援について質問。
破綻処理では、金融庁の検査と会計監査法人による監査とに688億円もの違いがあり、「裁量行政に戻っているのではないか」と質した。為替資金では「円高は続いており、1年で20兆円もの資金を投入し、差損が出ているのでは」と質した。谷垣財務相は「7兆円の評価損」と認めた。
また、小泉首相の「構造改革なくして成長なし」は誤りで、地価の下落は個人のせいではないにもかかわらず、担保価値が下がり自殺者が増えているとして個人保証の廃止を求め、「成長なくして、改革なしではないか」と質問した。首相は「改革なくして成長したら改革が必要でなくなる」とまるで言葉遊びの答弁。中小企業経営者や雇用不安に脅える勤労者の痛みにまったく応えない無責任な態度をさらけだした。中津川議員は「資産デフレを止める政策」を要求して質問を終えた。
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