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2001/09/08
<党強化全国集会>鳩山代表挨拶(後半)
(挨拶全文・後半)

■ブロック重視した党機構改革

 参議院の選挙の結果、皆様方にお出ましをいただく中で、党のさまざまな改革案をご提起いただきました。大変にありがたいことでした。多くの機会に多くの方々からさまざまなご意見をいただく、開かれた民主党として当然の姿だと思う。その1つ1つの提起を決して聞きっぱなしにしないように、これからさらに詰めて皆様方に党の改革を示してまいります。その第1弾として党の機構改革並びに人事を先ほど案として両院議員総会に提示を申し上げ、おかげさまで拍手をもってご承認をいただきました。

 まず、多くの皆様方から寄せられたご批判の1つは、地域の皆さん、それぞれの地方でご努力いただいている皆さん方の声が、国政に必ずしも届いていない。また、時折党本部での決定と地方での決定が食い違い、国民の皆様方にどちらが本当の民主党であるのか、なかなか民主党の姿が見えてこない。そんなご批判もいただきました。

 そこで常任幹事会において地域の皆様方の声が反映できるようなシステムをつくりたい。衆議院は11のブロックに分かれておりますが、それを7つに再編をいたして、そのブロック担当の7名の皆さんに常任幹事会のメンバーになっていだく。積極的にブロック会議を起こして議論を進めていただき、まずは議員中心の中から、さらに地域の皆様方の声がしっかりと反映できるようなシステムをつくっていただきたい。必要に応じてブロック会議で候補者の擁立作業を積極的にお進めいただいて、民主党にふさわしい国会議員たらん方々を大いにお決めいただきたいと考えています。

 もとより地方議員の皆様方にもさらに多くの方々が集まっていただけるような組織づくりも考えていきたいと願っています。それが改革の大変大きな部分だと思っています。自民党型ー国民を信じないから中央集権の世の中を維持していきたい、そんな発想に対抗して、民主党としては分権型の連邦国家をつくり上げていきたい。それを実現させていくためには、党自体もそのような分権思想を積極的に取り入れていきたいと考えています。それが1点でございます。

 いま1つは、迅速な党運営を図ってまいりたいと考えます。小泉内閣と正面からがっぷり四つの勝負を行いながら、その相撲を寄り切りで正攻法で勝利をおさめていくための、さらに強靱な体力を持った民主党をつくり上げてまいりたいと思います。

■能力と体力を兼ね備えた民主党をつくり上げたい

 今日は強化合宿の集会であります。「一番強化をしなければならないのは鳩山自身だ」と皆様方の顔には書いてありますが、私も強くなります。お集まりの皆さん方にもさらに同じ思いで強くなっていただく。戦う民主党の姿を特に国政の中で発揮をしていただきたい。小泉自民党は上べの国民向けのパフォーマンス、写真集をつくったり、かなり人気におぼれている感がありますが、私たちにそんないとまはありません。むしろ本質的な議論をこれから深めさせていただきたいと思っています。

 申し上げたいのは、その小泉さんの人気の陰に、どんな手段で我々に対して挑戦的に行動してくるか、まことにわからない事態でございます。そのような事態にも十分に対応できる能力と体力を兼ね備えた国会運営を、国政を、そして民主党をつくり上げていきたいと考えています。

 ネクスト・キャビネットにおいても鳩山自身がいつ「ネクスト」が取れ総理になろうとも、しっかりとそれを支えていただくキャビネットでなければなりません。細川政権のときに私も陪席した閣議よりもはるかに質のいい議論を民主党は進めています。それをさらに国民の皆さんにもわかるような形で、しかも強いリーダーシップのもとでネクスト・キャビネットが運営されているというその実感を、私たちのみならず国民の皆さんにもわかっていただけるような、そんなネクスト・キャビネットに育て上げていきたい。

 その3点をまず党の機構改革として、そしてそれに伴う人事として、両院議員総会で議論をしていただき、お認めをいただきました。

■任期中に小泉内閣を打倒する

 全国にその思いがいま伝わらなければなりません。民主党としての政権交代、その能力たり得る力を十分に国民の皆さんにお示しできるように、代表をはじめ執行部も、私たち一同切磋琢磨することをここにお誓いをしたい。浅学庸才の鳩山ではございますが、皆さん方にお支えいただいていること、すばらしい皆さんに叱咤激励をいただき、そしてご協力の中で、代表の座をあと1年、任期のある限り続けさせていただくことを、そしてその間に小泉政権を打倒し、我々が望む−−民主党が望むのではありません、国民の皆さんが望む、そういう政治を本気でつくり上げていくために、死力を尽くして先頭を切って戦ってまいりますので、今後ともご指導をよろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございます。(拍手)
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