2001/09/18
<衆院外務委・閉会中審査>木下厚議員、外務省による公金詐取の実態を追及
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18日に行われた衆議院外務委員会の閉会中審査で、民主党の木下厚議員が質問に立ち、米国テロ事件、靖国神社参拝問題、外務省不祥事問題をめぐって田中真紀子外務大臣を追及した。
木下議員は、まず米国におけるテロ事件の犯人について「一部過激派と見ているのか、それとも宗教対立、あるいは中東和平への反発と見るか」と質した上で、日本の中東政策を検討する必要を指摘した。田中外相は、テロの犯人については米国での捜査の結論を待つとしたが、中東和平については日本が積極的に取り組む外交課題だと述べた。
靖国参拝問題をめぐっては、田中外相が7月にハノイにおいて“公的参拝と私的参拝を分けるといった姑息な手段は使わないでほしい”という趣旨の発言をし、首相の靖国神社参拝に反対していたことを取り上げて、現在の考えを質した。
外相は、「首相はいろいろな意見を聞き、熟慮を重ねた結果、8月13日に公式でない形式で参拝した。近隣諸国との関係は良くなくなってきているが、首相が各国を直接訪問して話をしたいと言っている。閣僚として、理解する」などと歯切れの悪い答弁に終始した。
外務省不祥事をめぐっては、外務省の内部調査の現況について具体的に詰問。ホテル代の水増し請求による裏金プールが行われていた部署、ならびにプールされていた金額などについて判明した事実の公表を迫った。これに対し、外務省の小町官房長は、いまだ調査中だとして言明を避けた。さらに、調査期限の明示と結果公表の確約を迫られた田中外相は、「なるべく早く調査を終え、かならず報告する」と述べた 。
また、「キャリアも関与していると思われるが、ノンキャリアだけを問題にするのはおかしい」という追及に対して、田中外相は「悩ましいところだ。誰がどう(プール金を)使ったかを突き止めるといっても、自分で名乗り出るキャリアなどいない。
この組織は難しい」と胸中を吐露。慌てた小町官房長が「銀行側からの資料ともつき合わせながら、実態を解明しているところだ」と取りなす一幕もあった。
木下議員は、さらに、流用金は全職員によって全額返済すること、調査は第3者を入れた機関で徹底的に行うことなどを要求。田中外相も基本的に同意した。
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