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2001/09/25
政官業癒着構造をさらに厳しく追及する 高祖議員辞職で鳩山代表
 民主党の鳩山由紀夫代表は、自民党の高祖憲治参議院議員が25日午後、先の参院選における選挙違反事件の責任をとる形で議員辞職願を提出したことについて、「遅すぎる。自民党政治の政官業癒着構造をさらに厳しく追及していかねばならない」と感想を語った。同日、記者団の質問に答えたもの。

 鳩山代表は、高祖議員の辞職願提出について、開口一番「遅すぎる。われわれが当然のこととして要求してきたにもかかわらず、今日まで決断しなかった。本人はどこまで反省しているのか」と厳しく批判した。さらに、「高祖問題は構造問題だ。政官業癒着の構造そのものをなおも認めるのか、それとも根本治療に踏み出すのかが、自民党に問われている」とした。

 また、総理および総務大臣の責任問題にも触れ、「総務大臣の責任は大きい。本人は“なぜ私が悪いのか”などとうそぶいているそうだから、きびしく追及しなければならない。総理の任命責任も当然問題になる。そもそも、われわれが癒着まみれの候補ばかりでいいのかと追及していたにもかかわらず、なぜあのまま選挙を行ったのか。その結果、こうした事件が生み出された。実に情けない事態だ」と語気を強めた。

 鳩山代表はさらに選挙制度問題にも言及。「今日の制度では、個人名の票が自民党の票に上乗せされるが、(高祖氏が)辞職するなら、少なくともその上乗せ分は無効にならなければおかしい。順送りでまた自民党の次の人が当選するというのは間違っている。少なくともその部分を変えなければ、国民に失礼だ」と述べた。

 また、民主党は同日、菅幹事長名で談話を発表。「小泉首相が本当に『自民党を変える』のであれば、まずは政府・与党に調査機関を設置し、総務省・郵政事業庁の関与を含め、真相解明を行うとともに責任の所在を明らかにすべき」と要求した。
関連URL
  (談話)高祖参議院議員の議員辞職にあたって
 http://www.dpj.or.jp/news/?num=11373
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